4年のブランク経て…進化続けるレジェンド

“絶対王者”羽生結弦選手(23)がグランプリシリーズ第3戦・フィンランド大会に登場。
史上初となる4回転トゥループ―トリプルアクセルの新連続技で見事着氷、ショート・フリー共に今季世界最高点をたたき出し、完全優勝を果たした。

そして同じころ日本国内では、あの“レジェンド”が見事な復活劇を飾っていた。
髙橋大輔選手(32)が見事、西日本選手権で優勝し全日本選手権の出場権を手に入れたのだ。

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引退発表から4年、今月7月に現役への電撃復帰を表明して初の優勝。
先月の近畿選手権ではフリーでミスが目立ち不本意な出来だった高橋選手だが、約1カ月で48点もスコアが伸びた理由はどこにあったのだろうか。


安藤優子:
4年のブランクののちに地方大会から積み上げて勝ち進んでってこの優勝ですから、うれしさも一際でしょうね。

高橋克実:
会場の雰囲気も髙橋選手のファンが集まっていて、もう地方大会じゃないですよね。
 
三田友梨佳アナウンサー:
私も現場で取材していたんですけど、とにかく今の髙橋選手は、前向きで明るく心からスケートを楽しんでいるというのが伝わってくるんですね。後輩スケーターたちにも積極的に声をかけて常に周りに笑顔があふれていて…フリーの演技の時にはその後輩たちもリンクサイドで見ていて「やばいやばい」と興奮して話していて、髙橋選手の復帰が本当に刺激になっているんだなとバックステージで見ることができました。

三田:
髙橋大輔選手、復帰戦は先月の近畿選手権でした。そして見事優勝した西日本選手権ですけど、実はこの1カ月で48点も上がっているんですね。特にフリーに関しては42点もアップしていて。佐野さん、この驚異の進化はどうご覧になりますか?

佐野稔氏(フィギュアスケート解説者):
まず近畿ブロックの時は緊張感が先行したと思うんですよ。4年半ぶりの試合だったわけですから。さらに、そのちょっと前にケガしてますよね、その間ブランクがあって練習が十分に積めなかったのではと思います。それでもその後、約1カ月でここまで戻してきたっていうのは、近畿ブロックでの反省点などを細かく整理してそこを一生懸命練習していった結果が、きのうの結果につながったんじゃないかと思います。それにしても見事な復活でしたよね。


佐野氏も舌を巻くほどの結果を出した髙橋大輔選手。さらに、三田アナウンサーが取材した際には。


三田:
西日本選手権のバックステージを見てみましても「ここまではリラックスして、ここからギアを入れて、ここから集中して試合に向かう」というような、メンタル部分でも非常に落ち着ていてる、取り戻しつつある感覚をさらに研ぎ澄ましているような…そんな印象がありました。本人も「今の出来でこの点数ならまだ上がある」と話していましたし、何度も成長という言葉を口にしていましたし、どこまで成長するのか楽しみですね。


まだまだ高みを目指すことを口にした髙橋選手だが、年末の全日本選手権では4回転にも挑戦したいと話しているという。

全日本で「4回転」は見られるか?

【課題は4回転!ベテラン髙橋大輔選手のあくなき向上心!】
・‘06 トリノ五輪…4回転に挑戦するも転倒

・‘10 バンクーバー五輪…転倒

・‘14 ソチ五輪…回転不足

西日本選手権・優勝後のインタビューにて「このままでは全日本で上にいけない。全日本のフリーで4回転を1本でも入れたい」

 

安藤:
髙橋選手が4回転を入れてくる可能性はどれくらいありますか?

佐野:
これから全日本選手権までちょっと時間がありますので、それまでに4回転がどんな調子になってくるか。今のプログラム構成でいくと最初に飛んでいるジャンプを4回転と交換できるかどうかという形になると思う。

安藤:
佐野さんの見通しでは始めのジャンプを4回転にしてくる可能性があると?

佐野:
そういう風に思います。

安藤:
でも一番最初のジャンプって一番緊張しません?

髙橋:
緊張するからこそ、最初にそれを持ってきて成功したら、後がガーッて上がっていきますよね。
 

果たして、髙橋選手は年末に行われる全日本選手権に4回転を調整し、入れてくるのだろうか?
そして、完全復帰を果たした“レジェンド”と羽生選手、宇野選手との対決が実現することになるのだろうか。
今から全日本選手権が楽しみだ。


(「直撃LIVE グッディ!」11月5日放送分より)