ロッテ新人合同自主トレがスタート

ロッテのドラフト1位・大船渡高校の佐々木朗希投手(18)ら7選手が1月11日、ZOZOマリンスタジアムで新人合同自主トレーニングに臨んだ。

新人合同自主トレーニング(ZOZOマリン・1月11日)
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トレーニングに先立ち、朝9時から「プロフェッショナルとは」をテーマに座学からスタート。
緊張気味の新人選手を前に「スポーツの世界では空気作りが大切」と、講師のLOCON代表取締役・石井大貴氏が「握手競争」を提案。新人選手は選手、職員、報道陣など会議室にいる人と2分間で何人、握手して名前を伝えられるか競った。
終了後には会議室の空気が一転し、佐々木をはじめ緊張気味だった新人たちは一様に高揚感を滲ませた。佐々木はドラフト2位の佐藤都志也(東洋大学)の24人には負けたが、「握手した相手とは距離感が少し違った」と話した。

「プロフェッショナルとは」をテーマに座学からスタート
握手競争

練習開始前の10時からは井口資仁監督が訓示を行った。「ケガをしたらプロは誰も待ってくれない。1年間しっかり戦力でいられるように」とプロの心得を説いた。練習を視察した指揮官は「初日なのでみんな慣れるのに必死。これだけメディアの方がいると、みんな頑張って飛ばし過ぎてしまうが、焦らすつもりはない。明日以降、徐々に自分のペースで2月1日からのキャンプに向けて体を作ってくれれば」と期待を寄せた。

井口資仁監督の訓示

また、練習の視察に訪れた福浦和也2軍ヘッド兼打撃コーチ(44)らチーム関係者の姿を見つけると、きちんと相手の目を見て挨拶。
座学の「握手競争」で学んだ「空気作り」をさっそく実践するなど、上々のスタートとなった。

福浦和也2軍ヘッド兼打撃コーチ

左翼席に約1000人“令和の怪物”フィーバー

新人合同自主トレーニングは毎年、さいたま市の2軍の浦和球場で行われるが、今年は“佐々木フィーバー”でファンが狭い球場に大勢詰めかけることが見込まれるため、1軍の本拠地のZOZOマリンスタジアムで行われることになった。
10時に開放されたレフトスタンドには“令和の怪物”ら7人の新人選手を一目見ようと朝早くから約1000人が押し寄せた。
ファンの熱視線の中、10時20分からランニング、ストレッチなど軽めのウォーミングアップを行った。

レフトスタンドには約1000人のファン
柔軟性を見せたストレッチ

11時からは黄色のグローブを身に着け、「マエケン体操」を行った後にドラフト4位・横山陸人(18)とキャッチボール。約40メートルの距離をゆったり振りかぶってから約50球投げ、しなやかな腕の振りと伸びのあるボールを披露した。

大きく振りかぶって約50球
ドラフト4位・横山とのキャッチボール
遊撃手のポジションでのノック

正午からの12分間走では、箱根駅伝でも話題のナイキの厚底シューズに履き替えた佐々木。「思ったよりみんな速くて最初はびっくりしました」と序盤は最下位スタートだったが、徐々にペースを上げると中盤以降もペースを落とさずに4人を抜き、2925メートルの3位でフィニッシュ。走り終えると苦しそうな表情で膝に手をつきしゃがみこんだ。
全力を出し切った新人選手たちにファンからは盛大な拍手が送られた。

12分間走は7人中3位
約1000人ファンの熱視線

さらに昼食を挟んで午後からは体幹レーニングとウエイトトレーニングとプロのハードな練習の初日に佐々木は「たくさんのことがあってとても疲れました」と語った。

体幹・ウエイトトレーニング

初のサイン会もネットオークション転売に…

約5時間の練習を終えた後には初めてのサイン会を行った。約40分間の即席サイン会にはライトスタンドまで伸びる長い行列ができたが、バスの出発時間の都合上で行列を打ち切った。佐々木は約200人のファンに筆を走らせ、ファンからは「頑張って下さい」などの激励の声がかけられた。佐々木は「多くのファンがいる前で練習したのは初めて。緊張したけれど応援の言葉を頂いて、一層頑張らないと思いました。サインは僕が速く書ければもっと多くの人にサインできたのに…」とファンひとりひとりに真摯に対応した。

即席サイン会
ライトスタンドまで伸びるサインを求める行列

ただ、残念なできごとが。サイン会終了後すぐにサインボールがネットオークションに約3万円で出品された。
球団広報は「並んでもらえなかった方もいるので、大事にしてくれる方にもらってほしかった…」と残念そうだったが、「佐々木人気の高さ」を物語った。

また、グッズの売り上げも盛況だ。スタジアム前のマリーンズストアには特設コーナーが設けられ、Tシャツ(3000円)やキーホルダー(600円)、トートバッグ(1800円)、フェイスタオル(1400円)など“令和の怪物”の幕張上陸を記念したグッズが売れている。

マリーンズストア

取材する報道陣も日に日に増えて約90人。約2500人のファンが鎌ケ谷球場に押し寄せた“ハンカチ王子”フィーバーよりは今のところ下火だが、“令和の怪物”フィーバーは果たしてどこまで広がるのか。新人選手たちは25日まで新人合同自主トレーニングを続け、2月1日からのキャンプインに備える。

 
 

(フジテレビ・加藤忍)

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