問われる2つの罪…どちらも「無罪」を主張へ

昨年6月、石橋和歩被告(26)は東名高速道路で、萩山友香さん(当時39歳)が運転するワゴン車に対してあおり運転を繰り返し、進路を塞いで追い越し車線に停止させた。
停止したワゴン車には後続の大型トラックが追突し、萩山友香さんと夫の嘉久さん(当時45歳)が死亡した。

 
 
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6日、12月3日の石橋被告の初公判を前に、石橋被告の弁護人が、無罪を主張するという弁護方針を発表した。
 

 
 

【石橋被告の弁護人の弁護方針】

・追突が「運転中」ではなく停車後に起きたため、危険運転致死傷罪には当たらない
・被害者を移動困難にした状況が2分で監禁の認識があったか疑問が残るため、監禁致死傷罪には当たらない
⇒2つの罪に対して、無罪を主張


安藤優子:
法律的には無罪だということを石橋被告の弁護士側が主張する流れですが、どう考えても起きた事実、事件自体は到底許されるべき話じゃないじゃないですか。
そこで無罪を主張するということ自体、私はもう受け入れがたいですね。

高橋克実:
石橋被告が萩山さんの車を止めなかったら、こんなことにならないわけですから。
それがなぜ無罪になるのか…車を運転していなかったから、ということでしょう?
車から降りて止めたという。運転という行為をしてないってだけのことですからね。


7日の「直撃LIVEグッディ!」では、交通事故裁判に詳しい加茂隆康弁護士に取材。(※加茂弁護士は石橋被告の弁護人ではありません)
今回の石橋被告の弁護人の狙いについて解説していただいた。
 

「運転」の捉え方をうまく主張する狙い? しかし「有罪になる可能性は7割」

 
 

【交通事故裁判に詳しい加茂隆康弁護士見解「石橋被告の弁護士の狙いは?」】
(※加茂弁護士は石橋被告の弁護人ではありません)

・「危険運転致死傷罪」:法律では、「運転とは自動車を運転する行為」と記載されているため、「運転」の捉え方をうまく主張するのでは?

・「監禁致死傷罪」:物理的に外に出られない監禁行為ではないと主張するのでは?

⇒石橋被告の弁護人は、2つの罪とも「法律的に罪に問われない」と主張する狙いがあると推測

「運転」という状態について、加茂弁護士の見解は…

 
 

立本フィールドキャスター:
加茂弁護士によると、今回の石橋被告の場合「ハンドル操作の一時的な中断」と捉え、「運転」は続いていたと考えられるべきで、裁判員・裁判官が良心的な判断をすれば、有罪になる可能性は7割だそうです。
 

 
 

安藤:
裁判員側も理論武装していかなくちゃいけないわけですよね。
なぜそれが無罪でないのかということに対して、きちんと法律的な根拠を示していくという裁判になっていくのだとは思いますが…
ある意味、極めてなんだかむなしいですね。これは法廷自体がものすごくむなしい。


石橋被告の初公判は、来月3日に横浜地裁で開かれる。

(「直撃LIVE!グッディ」11月7日放送分より)