新潟県上越市の踏切で27日、78歳の男性が運転するバイクと列車が衝突し、男性が死亡しました。

現場となったのは遮断機がなく、いつでも通れる状態となっている踏切。なぜ事故は起きたのか…国も現場の調査に入りました。

27日午後3時半ごろ、上越市福崎新田の踏切で妙高はねうまラインの普通列車と近くに住む手塚正義さん(78)の運転するバイクが衝突する事故が発生。

手塚さんはその場で死亡が確認され、列車の運転士と乗客約20人にけがはありませんでした。

いったいなぜ、事故は起きたのでしょうか。

【記者リポート】
「事故のあった踏切です。幅は1.5mほど。バイクなら通れる広さですが、遮断機や警報機はありません。現在、国交省が原因を調査しています」

28日、事故の原因を調べるため、現場へ入ったのは国土交通省・運輸安全委員会の事故調査官です。

現場の踏切は遮断機や警報機などがない『第4種踏切』と呼ばれるもので、危険性が高いことから、国も鉄道会社などへ廃止を呼びかけています。

一方、地元の意向などから廃止できない踏切も多く、県内の第4種踏切は減少傾向にあるものの、2020年度末現在で49カ所に設置されています。

今回事故が起きた踏切では3年前にも車が立ち往生し、列車と衝突する事故が発生。

その際、踏切の廃止も検討されましたが、地元の人と協議した結果、車が通れないよう踏切の幅を狭めるにとどまりました。

【地元の人】
「近道になるから、どうしても地元の人は通りたいと思う。遮断機をつければ一番いいんだけど」

またえちごトキめき鉄道では、列車が第4種踏切へ入る前に5秒以上警笛を鳴らしていますが…

【地元の人】
「草刈りをきちんとしてもらうと、事故がだいぶ減ると思う」

【記者リポート】
「列車が近づいてきました。警笛が鳴っていますが、その車体は草木に隠れてよく見えません」

踏切の周りには草木が生い茂り、見通しも悪くなっていました。

【国土交通省 運輸安全委員会 大竹毅 鉄道事故調査官】
「現地を調査して、関係者に話を聞きながら原因を特定したうえで、それを踏まえて行政を含めて(対策を)考える」

暮らしやすさを守りつつ、どう安全を担保するのか。

国などが事故の原因を調べています。