神社に“巨大なネズミ”が出現!
いよいよ始まった2020年。今年はネズミ年だが、兵庫県市川町の十柱神社に飾られている“ネズミ”が話題になっている。
吉田勇太 / ysdyt(@yutatatatata)さんが投稿した写真を見てみると、十柱神社の鳥居の前に稲わらでできた巨大なネズミの干支飾りがある。高さは約2.2メートル、重さは100キロ以上と迫力満点だが、その表情はつぶらな瞳でこちらを見つめていて可愛らしさもある。
巨大なネズミ飾りは地元住民が有志で約3ヵ月かけて作ったもので、毎年その年の干支の動物を飾っていて、今年で10年目となる。
吉田さんの投稿には「大きいのに可愛い。実物見たいです」や「躍動感が凄いですね」などのコメントが寄せられ4万のいいねがついている。(1月20日時点)
では、どのような思いでこのネズミ飾りを作ったのだろうか。古代米保存会のメンバーで制作者の野中峻さんにお話を伺った。
できるだけ忠実にリアルに作りました
ーーネズミ飾りの出来映えやこだわった部分は?
満足のいく出来だと思う。こだわりはできるだけ忠実にリアルに作りました。
ーー何人くらいでどのように作った?
数種類の写真を見ながら形を決めて簡単な模型を作り、それを実物大に拡大して、ベニア板を切り出し、部分的に組み立てるまで9月~10月に1人で作りました。以降の全体的な組み立て、仕上げは10月中旬~12月20日ごろまで60代後半から70代後半の古代米保存会のメンバーの内3~7人、他のメンバーは、神社のしめ縄作りに携わりました。
仕上げに使う稲わらのことも考慮すれば、春から苗づくり、田植え、草刈り、水の管理、乾燥など20人くらいの人が携わっています。作り方はベニア板と角材で基本の輪郭を作って組み立て、細く割った竹を巻き付けて丸みを付け立体的にしました。これに小さいわらの束を並べて針金で括り付け仕上がりです。
ーー今年で10年目だが、干支飾りを作ることになった経緯は?
毎年作られている神社の大きな干支作りの話が話題になり、当地でも作ってみてはどうかとの話から興味があり、また地域の役に立てればの思いから話が進んでいきました。その時「稲わらを使う」というだけで、作る方法や大きさ、何年続けるかとは考えずに作りました。
1年でも長く続けて行きたい
ーーネズミ飾りにはどのような思いが込められている?
干支のネズミ年に艦み、子孫繁栄、地域の繁栄の思いを込めながら出来るだけリアルに、喜んでもらえる形になるようにという思いを込めて作っています。
ーー干支の残りの丑と虎を作ったら一周するがその後はどうする予定?
体調も考慮し、その他の状況も考えながら、他のメンバーと共に1年でも長く続けていきたいです。
地域の役に立てればとの思いから地元住民が作ったネズミ飾り。わらの痛み具合にもよるが3月頃まで飾られているということなので気になった人は訪れてみてはどうだろうか。