新型コロナウイルスはヒトからヒトへ感染が認められると発表

新型コロナウイルスによる肺炎の“感染拡大”の危険性が高まる中、中国当局からの発表で新たな事実が次々と明らかになった。

湖北省武漢市の衛生当局は、新型コロナウイルスによる肺炎で新たに89歳の男性が死亡したと発表。新型肺炎による死者は、これで4人目。
中国国内の発症者は221人となった。

中国政府の専門家チームは、新型コロナウイルスについて「ヒトからヒトへ感染が認められる」と発表した。
さらに、イギリスの研究チームからは、衝撃的な数字が発表されている。

インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究チームは武漢からの国外旅行者、空港利用者、国外での発症者3つの数字から発症者数は武漢市内で1723人に上っていると推計。多ければ、4000人を超える可能性もあると指摘した。

今週末から、中国の「春節」と呼ばれる旧正月の大型連休が本格的に始まる。
ヒトからヒトへの感染が明言された新型コロナウイルスの脅威は、どこまで広がるのだろうか。

大村正樹フィールドキャスター:
中国以外でも、海外では日本・韓国・タイで発症者が確認されています。気になるのは、1月24日から始まる春節です。
2019年1月に中国から日本を訪れた観光客の数は約75万4000人。武漢から日本への直行便は1日数便ありますから、十分注意が必要です。

大村正樹フィールドキャスター:
中国の専門家チームがヒト・ヒト感染の可能性を指摘した根拠が、広東省の発症者です。

<新型コロナウイルスとは>
・広東省の発症者は、武漢市に行ったことはない
・武漢市内の感染者が医療機関を受診したところ、医療従事者15人が感染
⇒中国政府の専門家チームは「ヒトからヒトに感染しているのは間違いない」と指摘
・感染源は、武漢市の市場で生きたまま売られていた鳥類・ウサギ・ヘビ・アナグマなどの可能性があると考えられている

大村正樹フィールドキャスター:
さて、日本ではどう防ぐのか??安倍首相がコメントを出しています。

日本と中国の対応は…

<日本の対応は?>
・安倍首相「現時点で持続的なヒトからヒトへの感染が確認されている状況にはありませんが、患者数が増加しており、一層警戒が必要」
⇒検疫による水際対策などを一層徹底するよう指示した
・政府は、武漢市から日本への航空便で、症状・行動履歴に関する質問状を事前に配布し、回答に基づき検疫官が確認する対策をとった。

大村正樹フィールドキャスター:
武漢市から日本への航空便ではシートが配られますが、自己申告となるんです。水際対策としてこれで大丈夫なのかとも思いますが…。

安藤優子:
本当に書くかどうかというのは、性善説に基づいて自己申告制にしていると思います。
もちろんやらないよりやった方がいいと思いますけど、どこまで本当のこと書いてくれるか…。

サバンナ高橋:
入国の時に時間かかるのを嫌だって絶対考えるし、面倒くさいことになるんだと思ったら、ふつうに考えれば書かないでしょう。

安藤優子:
検疫で止められてしまう可能性もありますからね。

大村正樹フィールドキャスター:
サーモカメラなどもありますが…。

安藤優子:
日本で発見された発症者は解熱剤を飲んで検疫を通過したということが分かっているわけですから。本当に自己申告してくれないと困りますよね。

大村正樹フィールドキャスター:
中国のトップである習近平国家主席は、きのうこのようにコメントしました。

<新型コロナウイルスによる感染拡大について>
・習近平国家主席「人民の命の安全と健康を第一に考え、断固として食い止めなければならない」
⇒政府や党の関係部門に対し徹底的な対策を取るように指示
・海鮮市場の消毒や空港・飛行機内での体温チェックを実施している

大村正樹フィールドキャスター:
今回の新型コロナウイルスについては12月31日に発表されたんですが、もともと最初の患者は12月12日に出たんです。
発表までに時間差があり、まだ情報を隠しているんじゃないかという世論もあります。
これは、習近平体制が原因ではないかという見方もあるんです。

<習近平体制の弊害か?>
・中国に詳しいジャーナリスト、福島香織さんによると…「習近平体制では、役人の不正やミスは許されず、即クビが飛ぶと言われている。処分を恐れマイナスな情報を隠ぺいするといういびつな構造が出来上がっている」
・習近平氏は2013年国家主席に就任し、汚職撲滅を宣言
⇒就任から2017年までに、上級幹部440人を立件し、約154万人が処分されている
・新型ウイルス感染について、不正確な情報はもちろん、正確な情報を報告しても処分の対象になる可能性が?

大村正樹フィールドキャスター:
習近平さんはかなりの恐怖政治を敷いているという見方もあり、中国では今回のようなネガティブ情報がすぐに出ないという背景があるようなんです。

安藤優子:
習近平さんは「人民の命の安全と健康を第一に考え、断固として食い止めなければならない」とおっしゃっているのに、正確な情報がなければ食い止めようがありません。そこは矛盾していますよね。
もはや中国だけの問題ではないですから、国際社会に広く正しい情報を渡して、協力を求めた方がいいですよ。

高橋克実:
「断固として」と言っているわりには、チェック体制がこれくらいなんですよね…。
もう少し渡航の規制のようなものも考えなければいけないと思うんですが。

安藤優子:
日本としては、水際でどれだけ新型コロナウイルスの流入を防げるか。
こちらは防戦一方という感じにしかならないんではないかと思ってしまいますね。

(「直撃LIVE グッディ!」1月21日放送分より)