5Gが変える暮らしとビジネスを体験
NTTドコモが1月23日から開催する「DOCOMO Open House 2020」。春からの5G商用サービスの開始を前に、5Gの“近未来”を展示したイベントだ。
今湊敬樹キャスター:
見えました。ウルトラマンが出ました!今、怪獣とぶつかりました。臨場感たっぷり。迫力がありますね。
ジオラマの前で思わず声をあげる今湊敬樹キャスター。
実は、このゴーグルを通して見ている映像は、町並みを模したジオラマにウルトラマンの3D映像を重ねた複合現実。近未来では、街中がこんなリアルな映画館状態になるかもしれない。
5Gは、通信速度が従来の100倍という超高速で、通信遅延が少なく、一度に多くの機器をネットにつなげることができる多数同時接続が特徴。
電気信号で口の周りの筋肉を刺激…腹話術のような動きも
5Gといえば、モーションキャプチャー技術を使ったリアルなライブ配信やeスポーツ、遠隔医療などで知られているが、こんな技術も…
キャラクターの声に合わせて、男性の口が腹話術のようにパクパクと動く。
これは、話す人の音声信号が遠くにいる相手の頬に着けられた装置に伝わり、電気信号で口の周りの筋肉が刺激されて動く仕組み。
NTTドコモ 5Gイノベーション推進室 永田聡さん:
プロの方のゴルフの素振りを自分の体をもって体感することができれば、例えばゴルフの習得期間が短くなるとか、効率化のようなことにも使えるかなと。
アバターロボットの活用で医療や災害救助も
こちらは、ANAホールディングスが社会インフラとしての利用を目指しているアバターロボット。パソコンの十字キーを使って、簡単に操作ができる。
今湊敬樹キャスター:
小回りもききますね。まるで自分が歩いているかのように、ロボットが移動します。
前方だけでなく足元を確認するカメラも搭載されていて、ちょっとした段差も越えることができる。
離れた場所の様子が見えるため、沖縄のホテルの中に同じロボットを設置すれば、飛行機に乗らずとも遠隔操作で沖縄のホテルからの眺めも体験できる。
ANAホールディングス 松尾美奈さん:
5Gが広がっていくと大容量で接続できるので、アバターが一気に1000台集結して、世界中の方がアバターに入って国際シンポジウムなどもできるのではないかと。医療の分野や人が入れないところでの災害救助、レスキューにも活用できると思っています。
今後10年が5G普及にとって一番大事な時期
三田友梨佳キャスター:
いよいよこの春から5Gが実用化されますが、どのように普及していくのでしょうか?
マーケティングアナリスト 渡辺広明氏:
2023年頃になると、5Gに対応した携帯がだいたい4分の1になるとの見方がある。そこから一気にサービスが広がっていくと思います。
5Gは社会や生活が変わる大事なことであることには間違いないが、今は若干期待が先行しているところがあり、春からサービスがスタートすると、期待が大きいがゆえにがっかりする人もいるかもしれません。
しかし、この時期が普及するには一番大事な時期なんです。大手キャリアがこの時期に何をしていくかが、今後10年で5Gがどう伸びていくかに関わってきます。
三田友梨佳キャスター:
具体的には、大手キャリアはどんなことをしていくのでしょうか?
マーケティングアナリスト 渡辺広明氏:
2点あります。1点目は、基地局を増やしてサービスが繋がりやすい環境をいち早く整えることが大事。
2点目は、サービス内容として普及の入り口のカギとなるゲームや動画配信を充実させることが大事で、特に有力なパートナーを囲い込んだ大手キャリアがうまく立ち回ると思います。
三田友梨佳キャスター:
5Gは楽しさや便利なサービスだけではなくて、災害や医療の現場での活躍も期待されています。5Gの実現でどんな未来が待っているのでしょうか。
(「Live News α」1月22日放送分)