国内で北海道だけに生息するとされる「ヒメトガリネズミ」を飼育している札幌市円山動物園は9月22日、2匹が計13匹を出産したと発表しました。飼育下での出産事例は世界初ではないかとしています。

 ヒメトガリネズミは体長約5~6センチ、体重約4.5グラムの温帯から寒帯の森林や草原に住むトガリネズミの一種で、日本では北海道のみに生息しています。

 札幌市円山動物園は6月からトガリネズミ類の生態を解明するため、北海道大学と東海大学と共同研究を開始していて、8月に根室市の海岸近くの草原でヒメトガリネズミ15匹を捕獲しました。そのうち2匹の妊娠を確認し、9月8日に6匹が、10日に7匹が生まれたということです。

 同園によりますと野生下、飼育下のいずれにおいてもヒメトガリネズミの出産の報告は過去に記録がなく、同園は妊娠している個体を捕獲し、飼育下で出産した事例は世界で初めてとみています。

 生まれた13匹のうち2匹が死にましたが11匹は順調に育っていて、0.3グラムだった体重は13日後に2.6グラムまで増えているということです。性別は不明で、判別は難しいということです。

 同園では北海道に生息する4種類のトガリネズミのうち「オオアシトガリネズミ」と「トウキョウトガリネズミ」を加え計3種類を飼育していて、「ヒメトガリネズミ」の生育状況はツイッターを通じて発信するとしています。