名古屋の最大の繁華街だった栄地区が今、大きく変わろうとしている。シンボルだったテレビ塔は、中にホテルが整備されるリニューアル工事が進み、9月1日にオープンする。

また、2020年代には複数の高層ビル建設の計画や、外国人観光客から人気のスポット「オアシス21」のリニューアルも予定されている。

そんな中、名古屋の地で400年以上の歴史を誇るデパート「松坂屋」が地元の企業や自治体などに呼びかけて、栄地区の未来の街づくりについてアイデアを共有する取り組み「SAKAE Creative Meeting」を始めた。

愛知を代表する企業からフリーのクリエイターまで…栄の未来を考える

12月13日に名古屋で開かれた「SAKAE Creative Meeting#2」

12月13日、名古屋市中村区に2019年10月にオープンした企業支援などを行う「なごのキャンパス」。トヨタ自動車やポッカサッポロ フード&ビバレッジなど愛知県にゆかりのある大手企業から、フリーのクリエイターまで…。

約60人が集まって開かれたのは、これからの栄地区の街づくりを考える取り組みだ。

主催したのは、名古屋で創業した老舗デパートの「松坂屋」。栄地区をハブとして、今後の名古屋をクリエイティブな都市にしていくためにこの取り組みを始めた。

大丸松坂屋百貨店・松坂屋名古屋店長で執行役員の小山真人さん

大丸松坂屋百貨店・松坂屋名古屋店長で執行役員の小山真人さんは、この取り組みをきっかけに松坂屋を「新しい価値を生み出す、価値の提供の場所にしたい」という。

タッグを組んだのは“イノベーション”の担い手「Loftwork」

東京・渋谷区は道玄坂を登りきったところにあるLoftworkの本社

「SAKAE Creative Meeting」を進めるにあたって、松坂屋がタッグを組んだのが東京・渋谷に本社を置く「Loftwork」だ。Loftworkは、日本を中心に企業や自治体、学校などのブランディングやプロモーションなどを請け負っている。

Loftworkの本社1階にある「FabCafe」はクリエイターラボのようだ

事業のスタートの段階から“クリエイティブなデザイン思考”を取り入れ、新しい価値を生み出すことで定評がある企業だ。

渋谷の本社には1階に「FabCafe」というカフェが併設されていて、コーヒーを楽しみながらクリエイターがビジネスの打ち合わせで使ったり、また有料で3Dプリンターを使うこともでき、アイデアの幅を広げる場所となっている。

有料だが3Dプリンターなどを使って気軽にモノづくりもできる

2020年1月現在、国内にはこの場所以外に京都市と岐阜県飛騨市にあり、海外にもフランスやスペインなどで展開している。FabCafeは2020年7月、名古屋は栄地区にもオープンする。

敷地面積は約280平方メートルで、デジタルアイテムを使ったモノづくりや、ビジネスの展示会やプレゼンをすることができ、新しい出会いの場所になる予定だ。

テーマは「遊び心で栄をおもしろく」…“親子逆転百貨店”を実現へ

SAKAE Creative Meeting#2では様々なアイデアがあがった

この日は、参加者の一部が現在の取り組みを紹介したあと、グループに分かれてそれぞれが持っている強みやアイデアを出し合い、栄地区でできる企画を話し合って提案。

ゴミでアートをつくる「ゴミエイティブスペース」や、子供自身が考えてつくる「遊園地」などが提案される中、子供が資金を預かって親が欲しいものをお願いする「親子逆転百貨店」のアイデアが多数決で採用された。この企画は、夏から秋にかけての実現に向けて検討することになっている。

(東海テレビ)

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