新型コロナウィルスの「危険」のレベルを知りたい

29日の予算委員会で安倍首相を追及する立憲民主党の蓮舫議員
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国会で予算委が始まったので2日間聞いたが、新型肺炎一色かと思ったら、野党は河井案里さんとか桜とかIR汚職には力は入れるけど新型肺炎はちょろっと聞くだけ。もう少し聞いてくれよ、と思った。

と言うのはこの新型肺炎については2つ心配な事がある。

1つはどの程度危険なのか。今、日本政府が取っている対応で十分なのか。中国政府の対応に問題はないのか。「危険」のレベルを知りたいのだ。

もう1つはこれが経済にどの程度の影響を与えるのか、ということだ。

WHOは忖度か無能か

「緊急事態宣言」を見送ったWHO 

最初の「危険のレベル」については、感染症については世界のトップであるはずのWHO・世界保健機関がどうもあてにならない。

23日に緊急事態宣言を見送ったのは、中国に「忖度」したのだろうか。さらにホームページに危険性が「中程度」と記載していたのを28日に「高い」に訂正したのだが、なんと記載ミスだったというのだ。これは忖度以前に無能ということではないか。

日本政府は28日にようやく指定感染症に閣議決定したが、感染症対策はWHOの判断を基準にする。その判断が怪しいのにちゃんとした対策ができているのかと心配するのは僕だけか?

厚労省はホームページに「過剰に心配するな」と書いているのだが何か根拠はあるのだろうか。中国人観光客であふれる週末の銀座は危険ではないのか、誰も教えてくれない。

だから桜を見る会も結構だが、国権の最高機関である国会では、今国民が最も心配している新型肺炎についてもう少し議論して欲しいのだ。

国民の関心事についての議論を

武漢で患者の治療にあたっている医療従事者
不安のあまり泣き叫ぶ武漢の病院関係者 ~ツイッターより~

質問者の準備が間に合わないのだろうか。あるいは答弁も準備できないとか。でも答弁に関しては首相や閣僚に拘らず、官僚でも、あるいは専門家を参考人に呼べばいいではないか。

国会の予算委というのは我々有権者、納税者が国家の一大事を国会議員に議論してもらうために提供して「あげている」空間である。

だから桜を見る会の前夜に首相の後援会が開いたパーティーの明細書を秘密会で出せとか、河井案里の選挙に首相の秘書が応援に入ったのかとか、我々スポンサーがほとんど関心のない話を延々続けているなら、そんなものは直ちにやめて頂きたい。

と怒りながら衆院予算委を見ていたら昨日一番最後に出てきた維新の馬場幹事長がようやく新型肺炎にガッツリ時間を割いたのはエラい!と思った。「熱が出たらどうしたらいいのか」という国民目線の質問から憲法改正の緊急事態条項まで広げ、聞いていて大変面白かった。どうして他の野党の人はこれができないのだろうか。

維新の馬場幹事長

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

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