武漢からの帰国者にも陽性反応を確認

新型肺炎による中国本土での死者は170人、感染者は7711人に上っている(1月30日発表)。

さらに1月29日、中国・武漢から帰国した日本人3人から、新型コロナウイルスの陽性反応が確認されたことがわかった。

1人は、武漢在住の50歳代男性。発熱の症状があり、29日から医療機関に搬送されていた。

残りの2人は、40歳代男性と50歳代の女性。症状が出ていない「無症状病原体保有者」で、この2人は29日、チャーター機の第1便で帰国したおよそ190人の日本人とともに千葉県内にあるホテルへ宿泊していたという。

・第1便で帰国した206人のうち、体調不良を訴えた5人が政府指定の医療機関へ
⇒5人全員が新型コロナウイルス陰性

・残り201人のうち、2人は検査を拒否し自宅へ

・残り199人は国立国際医療研究センターで検査を受け…
⇒うち1人は自宅へ帰宅
⇒うち7人は体調不良を訴え医療機関へ、さらにこのうち1人から新型コロナウイルス陽性反応

・残りの191人が千葉県内のホテルで宿泊
⇒うち2人が無症状ながらも新型コロナウイルス陽性反応


ホテルの宿泊先については、疑問の声があがっている。
宿泊した人によると、宿泊者191人に対し、140室しか用意されていなかったのだ。

フジテレビの取材によると、家族・夫婦でない人にも「2人1組で泊まってくれる人はいないか」と、厚生労働省から協力をあおがれたという。

なんと...感染者と未感染者が相部屋に!

さらに30日、内閣府の担当が取材に応じ、驚きの事実が判明した。

内閣官房審議官:
昨日(29日)、この宿泊施設に帰国者に入っていただいた。その検査結果が判明し、2名が陽性であった。2名の方についてはこの宿泊施設から病院に移送し入院している状態でございます。現在この宿泊施設にいる方はみなさん陰性ということになります。

Q.陽性反応の人はそれぞれ違う方で相部屋だったという話があるが、その方たちと同じ部屋だった方は陽性反応が出たりとかは?

厚労省担当者:
相部屋の方いらっしゃいますけど、お2人とも同室だった方については特段の症状はありません。陽性反応はありません。2人部屋だったので、その部屋は使わないとして別の部屋、1人部屋に移ってもらっている。

Q.陽性反応が出た部屋は消毒とかは?

厚労省担当者:
まだ消毒とかの対応は取っていませんが、今使用しないということで。今そこに誰かがいらっしゃるという状態ではありません。

Q.相部屋は生じざるを得ないですよね?部屋の数として。

内閣官房審議官:
そうですね、元々ホテルの部屋の数の関係で…。これは言い訳になるかもしれないが、ホテルの構造は元々はかなり広いスペースで、完全には仕切られていないが、洋室と和室で間には一定の仕切りがあって、ある程度独立したつくりになっています。

Q. 相部屋の人はどのぐらいの時間一緒にいた?

厚労省担当者:
多分ここに入って部屋割りをされてから、12時間程度だと思います。

Q.陽性反応と同部屋だったりした人たちの再検査は?

厚労省担当者:
現時点では仮に検査をしてもウイルス量が相当少ない、仮に感染が成立するとしてもですね。まずは健康状態の把握をするというのが第一だというふうに考えます。

30日の第2便では対応を変更...感染の可能性は?

大村正樹フィールドキャスター:
40代の男性と50代の女性は、それぞれ別の方と一緒に泊まっていたということですね。今のお話だと、同室だった方々はそれぞれ1人部屋に移るということですが…自分の置かれた状況が分かっているでしょうから、気が気じゃないでしょうね…。

安藤優子:
一晩同室だったということですが、感染の可能性はどうでしょうか?

松本哲哉氏(国際医療福祉大学 主任教授):
感染の可能性あるとも言えるし、ないとも言えるんですけど。あとはそのお2人がどれぐらい近くで話をしたか、あるいは怖いから離れていたのか。でも多分そこまでの意識はなく普通にお話しされたりしてるでしょうから、感染してる可能性は有りうると思います。

ヨネスケ:
同じ部屋に住んだらどういうことになるかって、素人でも分かりますよ。

宮澤智アナウンサー:
お手洗いやシャワーは同じものを使うでしょうしね…。

安藤優子:
担当者の説明で「言い訳になるかもしれない」とおっしゃっていましたが、私たちには言い訳にしか聞こえないですね。結果が結果なので。

大村正樹フィールドキャスター:
30日も第2便で210人の方が帰国されていますが、29日とは対応が少し違うようです。
・210人のうち発熱やせきの症状があった14人は政府指定の医療機関へ搬送
・残りの196人が検査を受け、検査結果が出るまで病院内で待機
・その後、警察大学校などで滞在する予定


安藤優子:
29日はそういう轍を踏んでしまったわけだから、30日は検査結果が出るまで病院内で待機と。でもこれって、当たり前ですよね?

松本哲哉氏:
おそらく「無症状の人たちは、全員陰性だ」とある程度決めつけてかかっていたところがあったのかと。あくまで陰性だと確認するために検査して、ところが思わず出てしまったと。症状がなくてもウイルスを持っている方が出てしまったことが、逆に意外だったんだと思います。

松本哲哉氏:
ホテルも140室しかなくて。200人近くの方がいらっしゃると分かっていたら、どう考えても数が合わないのは分かりますよね。準備不足のまま、ただ連れて帰ってきた印象を持ってしまいます。松本さんはどう思いますか、この受け入れ態勢について。

松本哲哉氏:
当然それぞれ個室で管理しなきゃいけないし、数は把握されていると思うので、そういう意味では準備不足は否めないと思いますね。

安藤優子:
危機意識が低すぎたとは言い切れませんか?

松本哲哉氏:
そこまで陽性者が出るとは思わなかったのかもしれませんけど、たしかに陽性者がもっと出ると覚悟した上で対応しなければいけなかったと思います。

(「直撃LIVE グッディ!」1月30日放送分より)

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