FY22がスタートする2021年9月、創業以来12年間使われてきたRAKSUL(ラクスル)のコーポレートロゴが一新される。ロゴのリニューアルを担当したのは、今年創設されたデザイン推進室。デザイナーが中心となって全社で「デザイン思考」を高めていくことで、多角化していく事業とともに成長を続けるRAKSULの遠心力と求心力を強化する。その先に目指す、RAKSULの進化とは?代表取締役CEOの松本とCPO/執行役員CPOの水島に話を聞いた。


(左:執行役員CPO 水島壮太、右:代表取締役CEO 松本恭攝)

デザイン力の強化が会社の求心力を支える

——コーポレートロゴのリニューアルに先駆けて、デザイン推進室が立ち上げられました。立ち上げの経緯について教えてください。


水島壮太(以下、水島):きっかけは、事業が多角化してきたなか、少数のデザイナーが各事業部に散らばってしまい、彼らの負荷が増大しているという課題が顕在化してきたことです。海外拠点を含めて拡大するエンジニア組織に対してデザイナーが不足しており、機会損失が生じていました。同時に、全社としてのデザインコントロールが疎かになってしまい、デザインに対する意識・アテンションが低くなっていたことで、デザイナーの採用もうまくいっていなかったのです。デザイナーに対する評価や育成に対する改革を早急に行う必要があり、全社統括組織として横串で見直していこうと立ち上げたのが、デザイン推進室です。


松本恭攝(以下、松本):経営視点からも、システムデザインやコーポレートデザインという抽象的なデザインと、UI/UXやグラフィックといった具体的なデザインの両面に課題を感じていました。まず前者の課題については、求心力の強化です。事業それぞれが遠心力を強めていくなか、RAKSULとしての共通の価値観は一貫して持ち続ける必要がある。ラクスル事業、ハコベル事業、ノバセル事業それぞれがバラバラのお客様を対象にしているけれど、いずれも「RAKSULが提供しているサービスである」という安心感を提供するためには、求心力も強めていかなければなりません。求心力とは、統一感によってつくられていくものだと思っていて、そこにはデザインが非常に重要です。



 そして後者については、BtoBのデザインの重要性が高まってきていることによって、事業ごとのデザイン性を高めていくことが急務の課題となっていました。コロナ禍で、外出時間よりもインターネット利用時間が急激に増えた今、幅広い世代の方々のデジタル対応度が格段に上がっています。同時に、BとCの垣根がなくなってきていると感じます。ひとりの人がある時はBの担当者であり、ある時はCでもある。これまでBの世界では機能性が重要だと言われてきましたが、Cの世界で多様なUXの経験をするようになったために、多少使い勝手が悪くても許容できていたものが、許容できなくなっていくわけですよね。機能価値だけではなく、デザインそのものが選択材料になるため、デザイン組織の強化は必須であると判断しました。


水島:顧客を起点に、デザイナーに限らずチーム全員で課題設定を行い、UI/UXを固めていく、人間中心の課題解決デザインをする、というところは2017年頃からできるようになってきていました。しかしデザイナーリソースが足りなくなってきたことで、上流のデザインプロセスを端折ってしまうというケースが散見されるようになった。また、BtoBだから見た目のデザインは手を抜いても便益があれば大丈夫、という意識も根強く残っている部分があったと思います。こうしたクオリティーの低下は事業や会社のブランディングを毀損していき、中長期の定性的な成長鈍化を生みます。なので、まずはセルフブランディングをしてデザイナーの仲間を集め、事業に対するイノベーションやブランド構築を仕掛ける体力のある、デザイン組織をつくっていきたいと考えています。


コーポレートロゴを一新。“らしさ”と可能性を伝えていく

——そのファーストステップが、コーポレートロゴのリニューアルですね。


水島:ロゴのリニューアルは、デザイナーの念願でした。コーポレートロゴを変えるって、とても勇気のいることですよね。ただ、GAFAをはじめ、一流企業はその時の自分たちのアイデンティティや表現したいことを汲んで、そこに投資しています。RAKSULとしても、今の自分たちを体現してくれるロゴづくりは非常に重要だと考えていて、真っ先に取りかかりました。



松本:創業者として、ロゴには強いこだわりを持っていました。B42という、活版印刷機で最初に刷られたフォントを使っていて、そこに込められたストーリーを大事にしてきたからです。印刷機が発明されたことで知識が広まり、さまざまなところでルネサンスが起きたことで世界は一気に進化を遂げました。インターネットの発明に匹敵する大きな発明が500年前に起こり、我々は500年の時を経て、同じように世界の仕組みを変えるような会社でありたいと願う。この思いは10年後も共有したいし、それこそがRAKSULの根幹になっていると考えています。そのため、いかにこのストーリーを踏襲しながらモダンなロゴへと進化させることができるか—デザイナーの皆さんには無理を強いたと思いますが、結果として、本当にいいロゴになりました。とても感謝しています。



新しく生まれ変わった企業ロゴ。世界の仕組みを変えるような会社でありたいと願う思いを踏襲しながら、よりモダンなロゴへと進化した



水島:今回のリニューアルでは、ロゴのシステム化にも注力しました。刻印されるさまざまな対象、サイズ、形を計算して、パターンの表現ができたと思います。同時に、我々の今を映すだけではなく、もう少し余力を持った可能性を示す必要があり、レイアウトに余白を持たせるようにしました。より堂々として、RAKSULの質実剛健な部分が伝わるようになったのではないでしょうか。


 デザイン推進室では、これから各事業部のロゴのリニューアルにも取り組んでいく予定です。今度は我々を表現するというよりも、顧客から見たラクスル、ハコベル、ノバセルを表現することになります。マーケティングにも力を加えて慎重に取り組まなければなりませんので、推進室としてもさらなるチャレンジになると思います。


松本:「プロダクトチームの一部としてのデザイン」という状態から、価値を届けるための中心チームとして、デザインチームが前に出ていく姿勢をつくっていきたいと思います。デザイナーがどんどん発信をして、コミュニケーションを取っていって欲しいですね。それによって、メンバー全体のデザイン思考も強まっていくと思いますので、よろしくお願いします!



どんな形に置き換えても、RAKSULのアイデンティティが損なわれないデザインに。

世界で活躍するデザインファームTakramと共にデザインを行った



■ブランド特設サイト

https://brand.raksul.com





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