佐賀県鳥栖市の住宅で高齢女性が殺害された事件。

佐賀県警が事件を公表したのは、発生から4日後の「9月14日」でした。

周辺住民への注意喚起はなく、その間、容疑者の男は逃走していました。

背筋を伸ばして堂々と歩く男。

殺人の疑いで逮捕された、長崎大学薬学部4年・山口鴻志容疑者(25)。

9月10日、佐賀県鳥栖市の住宅の敷地内で大塚千種さん(79)が殺害された事件。

山口容疑者は、大塚さんの頭部などを鈍器で複数回殴り殺害した疑いがもたれています。

その後の取材で、佐賀県警は大塚さんの死亡を変死事案として認知しながら一切公表せず、発生から4日後の14日、山口容疑者が逮捕されてから事件を公表したことがわかりました。

すぐ公表しなかった理由について、佐賀県警はこう説明しています。

「目撃者がいなかったほか、刺し傷や凶器が周囲になく殺人と断定できなかった」

「遺族のプライバシーに配慮した」

女性を鈍器で殴り殺したとされる危険人物が逃走を続ける中、周辺住民に対して注意喚起しなかった佐賀県警。

これまでの教訓はいかされなかったのでしょうか?

2019年10月、太宰府市で佐賀県・基山町の主婦、高畑瑠美さん(当時36)が山本美幸被告らによって凄惨な暴行を受けて死亡した事件。

佐賀県警は事件前、遺族から「山本被告と引き離したい」など10数回にわたって相談を受けながらも、一切、捜査に乗り出さなかったことが問題となっています。

県民からは、今回の対応を疑問視する声が出ています。

◆住民

「4日間はなんだったんですかね」

「犯人が野放しになっている期間が4日くらいあったと。その間に何か起きた時にどう対処できたか。捜査そのものがヌルい」

佐賀県警の対応について、ジャーナリストの大谷昭宏氏はー

◆大谷昭宏氏

「ハンマーで殴られて血を流している遺体を見て、自他殺両方わからなかったというなら、県警の捜査能力ゼロですよ。これは素人が見てもわかる。佐賀県警の県民本位、市民本位の感覚が大きく欠如している。この県警の体質は相当重症だな」

犯行の前日、長崎市内の山口容疑者の自宅アパートでボヤ騒ぎも起きていて、警察は放火の疑いで捜査を進めるとともに、大塚さん殺害の動機を詳しく調べています。