新型コロナの感染拡大防止対策で、酒類の提供自粛が呼び掛けられ、大きな打撃を受けているのが酒の販売店です。

*リポート「富山市内の飲食店にビールやワインを卸している酒の販売店です。まん延防止の重点期間中はほとんど売上が立たなかったということです」

富山市内のおよそ130の飲食店と取引のある老舗の酒の販売店。

市内の飲食店に酒類の提供自粛が要請されていたまん延防止等重点措置の期間中は、酒はほぼ売れず、ノンアルコール飲料やソフトドリンクが出荷の大半でした。

酒が売れないことで、コロナ以前は月1500万円あった売り上げは、9割近くまで落ち込みました。

*中村酒店 中村栄吉さん「何がつらいかって、動けるのに動けないのがつらいし、ここまで酒を押さえつけなきゃいけないのかという憤りを感じたりもする」

県や市、国からの給付金は合わせて50万円。

従業員2人の雇用を維持するため、貯金を切り崩し営業日を週2日のみにして営業を続けました。

*中村酒店 中村栄吉さん「週に2回だけ、それでも(発注に対応するのに)十分だった。隠居したらこんな生活になるのかと感じた」

まん延防止は解除されたものの、飲食店への時短要請は続いているため、注文はまばらで、今日は1日で10件程度。

中村さんは、売上の回復にはほど遠いのが現状と話します。

*大将軍 福山雄さん「(酒の発注量は)様子見。当店は(県の時短要請に従い)19時がラストオーダーになるので発注量は少ない」

中村さんは、酒だけが悪いわけではないとして、飲食店の利用者にはルールを守って会食してほしいと話します。

*中村酒店 中村栄吉さん「(まん延防止が)明けても、時短要請は継続で、人の気持ちが冷え込んでいるので、すぐの回復は望めない。外食時には、新しいルールの徹底を広くお願いしたい」

県は、自粛要請に伴う事業者への打撃が深刻なことから、酒類の販売業者などに対して、国の支援金に独自に上乗せする事業を9月補正予算案に計上しています。