プレスリリース配信元:株式会社キズキ

不登校・ひきこもり・中退者向けの学習塾・キズキ共育塾を運営する株式会社キズキ(代表:安田祐輔、本社:東京都渋谷区、以下「キズキ」)は、夏休み明けの不登校問題に取り組むべく、2021年8月、キズキ共育塾の生徒・講師・スタッフ118名を対象にアンケートを実施しました。 子どもの不登校に関する悩みを解消する一つのきっかけとして、教育に関わる大人たちへ不登校に悩みを抱えていた人の声を届けるべく、アンケート結果を分析の上公表します。 アンケートから分かったことは、不登校は教育に関わる大人の姿勢や教育環境を変えることで不登校の要因の64%を改善することが可能だということでした。


<質問項目>
1. 現在、不登校または学校への行き渋りがありますか?(現在学生ではない方は学生時 代、不登校または学校への行き渋りがありましたか?)
2. 学校の何が変われば学校へ行くのが楽になりますか?当てはまるものをすべて選んでください。
3. 2.の理由について教えてください。

<調査対象>
キズキ共育塾の生徒・講師・スタッフ、計118名。

<調査方法>
インターネット(グーグルフォーム)。

<調査結果>
1. 現在、不登校または学校への行き渋りがありますか?(現在学生ではない方は学生時 代、不登校または学校への行き渋りがありましたか?)

回答結果
 ある(あった):56.3%
 ない(なかった):43.7%

2. 学校の何が変われば学校へ行くのが楽になりますか?当てはまるものをすべて選んでください。(複数選択可能)

回答結果上位3件
 1位 57.6%(68人)「同学年の生徒との人間関係」
 2位 48.3%(57人)「教師」
 3位 24.6%(29人)「先輩・後輩との人間関係」「時間割」

他の回答及び選択肢については、下記のグラフをご覧ください。
・棒グラフの色の違いについて
 赤:「大人」だけで、変更や介入を比較的行いやすいと思われる項目
 青:「大人」だけでは、「すぐの直接的な変更」を行いづらいと思われる項目


「変われば学校へ行くのが楽になること」とは、つまり、「変わらなければ不登校の要因にもなること」でもあります。
アンケート結果では、不登校の要因の1位は、「同学年の生徒との人間関係」となっています。
この結果は、文部科学省が毎年発表している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」(注1)の不登校の要因で報告していた通りでした。

「同学年の生徒との人間関係」は、大人による、「すぐの、直接的な変更」は難しいかもしれません。
しかし、2位の「教師」48.3%(51人)、4位の「時間割」23.7%(27人)、5位の「運動会などの体育系行事」22.9%(22人)などは、大人が子どもたちの声に向き合い、対応することが可能です。

不登校そのものは、悪いことではありません。

ですが、アンケートの結果から、学校や不登校に関連して各項目への「悩み」や「苦しみ」があったという事実を踏まえると、それらを減らす(なくす)対応は、あった方がよいでしょう。
今回の選択肢の中で、大人が変更・介入を行いやすいと思われる項目を、下記表にまとめました。

(注1)令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について
https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf


大人による変更・介入が可能そうな項目は12個あり、全体の64.1%を占めています。
つまり、不登校の要因の64%は、大人だけでも対応できるということです。
具体的な対応の参考として、各回答の理由や補足コメントをご紹介します。



<各項目につき、「変わってほしい」と思う理由など>


教師について
「普通に学校に行けている子どもたちにコンプレックスがあった。教師に相談しても『みんな普通じゃない』『みんな頑張っている』と、『みんなそうなんだからあなたも頑張りなさい』のような意見を貰うことが多かった。その意見に、私はみんなが頑張れていることが頑張れていないと、さらに劣等感を感じてしまったから。
せめて現状頑張っていることは認めて、他の人と比較しない意見を言ってくれたら良かったのになあと今は思う。」
「課題をこなすときに、学校でまだ習っていない漢字や慣用句などを使うと先生からバツをつけられ、不自由を感じた。」
「家庭で虐待を受けていたが、教員に話しても、『作り話』だと取り合ってもらえなかった。」

時間割について
「自分のペースで勉強したかった。」
「決まった時間が自分に合わなくて辛かった。」

苦手な授業について
「苦手な体育の授業の前日から心身共に優れなかったから。特に小学校の先生が体育に力を入れていたことから、体力があまりない生徒の状況を理解してくれなかったことが辛かった。」

運動会などの体育系行事について
「体育祭での騎馬戦で、男子生徒は必ず上半身裸になるのは物凄く嫌だった。」
「運動が苦手な自分にとって、体育の授業や運動会は苦痛でした。
また、教師に『できなくて恥ずかしい』という気持ちをわかってもらえず、みんなの前で指導されることがつらかったです。」

休み時間について
「休み時間などに教室に居続けるのが苦痛で、校内の廊下を歩き回ったりしていた。
自習室や図書室など、静かに利用する前提の場所が短い休み時間の間でも開放されていたら教室以外の居場所として利用しやすかったかもしれないと感じる。」



<学校はどのように対応すれば良いのか?>


このアンケート結果を踏まえて、学校はどのように対応すれば良いでしょうか。
例えば、通学、休み時間については、オンライン授業を取り入れることで解消できます。実は、オンライン授業を取り入れたことで不登校を解消した事例もあります。青森市では新型コロナウィルスの影響でオンライン授業を取り入れた結果、不登校生徒の74.6%がオンライン授業には参加していたことが分かりました。さらに、オンライン授業に参加した不登校生徒の92.5%は通常授業に戻ってからも通学するようになりました。(注2)

時間割や苦手な授業、行事参加や教師については、生徒の特性にあわせて生徒自身が取捨選択をできる学びの環境を提供することで解消できます。
このような学びを提供している公立学校があります。岐阜県では2021年4月に、時間割や規則含めて生徒が主体的に学校生活を決めることができる、岐阜市立草潤中学校が開校されました。3学年で定員40名(各学年13名程度)の学校ですが、学校説明会には延べ233名の児童・生徒が参加しました。それだけ、生徒にあわせた学びを求めている方が多いことが分かりました。(注3)
以上のように大人が対応することで子どもたちにとって通いやすい学びの環境を実現することが可能です。

(注2)2020年9月 遠隔授業が不登校の子どもにどう影響をもたらしたか第11回オンラインシンポ「青森市教育長に聞く~不登校の子どもたちへの対応について」レポート を参照。
https://lot.or.jp/project/2371/

(注3)2021年7月 登校時間も時間割も担任の先生も「生徒が決める」
第49回オンラインシンポ「『学校らしくない学校』目指す-岐阜市立草潤中学校の挑戦-」レポート を参照。
https://lot.or.jp/project/5189/



<学校での対応が難しい場合、どのように対応すれば良いのか?>


しかし、地域ごとの教育関連予算や教員のリソース状況などによっては、学校が上述したような個別対応を行うことができない場合もあります。

では、不登校にお悩みの方でお近くの公立学校では対応が難しい場合はどうすればよいでしょうか。

そうした方は、学校以外の施設などを活用することで、不登校から一歩前進することが可能です。
現在、学校の代替手段は多くあります。
例えば、学校の人間関係が苦痛であれば、学校の人がいないフリースクールや学習塾などに通うことで、その悩みを解消できます。
時間割が苦痛であれば、自分のペースで学べる個別指導塾や家庭教師の利用が考えられます。
通学や休み時間が苦痛なら、オンライン学習ができる塾もあります。
不登校に伴う苦労、悩み、不便などがあることは否定しません。
ですが、学校以外で勉強やコミュニケーションができるところを利用することで、「次の一歩」に進んでいくことができます。
例えば、不登校・ひきこもり・中退者を対象に創設したキズキ共育塾でも下記のような活用方法で不登校からの「次の一歩」を進めています。

・朝起きるのが苦手なお子さんであれば、夕方からの授業を設定する
・通学が辛いお子さんであればオンライン授業を行う

2011年の創業からこのような教育を行うことができたのは、不登校の当事者だった代表安田の考えのもと、生徒一人ひとりにあわせた支援を心がけているからです。



<学校は誰のためにあるのか?>


子どもの数は年々減少しているものの、不登校の数は増加しています。
もちろん、不登校そのものは「悪いこと」ではないですが、不登校に伴って悩みや苦しみがあるのなら、対応をする必要があるでしょう。
子どもが不登校で悩みを抱えているなら、大人は子どものために悩みを解消する動きをとるべきです。
学校は子どものために存在しています。
子どもの教育に関わる私たちは、学校の存在意義から見つめなおし、行動する時期なのかもしれません。
そして、学校だけで不登校に関する問題に取り組むのではなく、既存のフリースクールや学習塾などと連携することも重要です。子どもの教育を担う大人たちが一丸となって、今、不登校の悩みや苦しみを抱えている子どもたちにできることを一つずつ行っていきましょう。



<Youtubeライブ開催のお知らせ>




キズキだからできる学習支援によって、累計3,000名以上の生徒が学び直しを通じた「次の一歩へ」と人生を進めています。
この実績をもとに、この度、不登校に関するお悩みに答えるYoutubeライブを開催します。
不登校から国際基督教大学(ICU)へ進学した代表の安田と、東京大学を10年間かけて卒業したキズキ名物講師の半村がお話します。

登壇者紹介
・安田祐輔(やすだ・ゆうすけ)
1983年生まれ。国際基督教大学(ICU)教養学部国際関係学科卒。
事業を通じた社会的包摂を目指す「キズキ」代表。
2011年に不登校や中退の方向けの学習塾「キズキ共育塾」を創業。2021年9月現在、全国9教室を展開。
全国13の地方自治体から委託を受け、生活困窮世帯の子どもたちへの学習支援なども行う。
2019年にうつや発達障害による離職からの復帰を支援する「キズキビジネスカレッジ」を開校。
著書『暗闇でも走る』講談社。

・半村進(はんむらすすむ)
1982年生まれ。東京大学文学部卒。
大学在学中にひきこもり・病気になり、10年かけて大学を卒業。
30歳で初めて行ったアルバイトがキズキ共育塾の講師。34歳のときからキズキの社員として教室運営スタッフを担当。これまでに数百人の生徒を支援。

タイトル:不登校Q&A~人生に無駄な時間はない~
日時:2021年9月29日(水)20:00~21:00
会場:オンライン(YouTube Live限定公開配信)
参加費:無料
参加対象:お子さんの不登校やひきこもりにお悩みの保護者
参加方法:下記説明会リンクからお進みください(「こくちーず」の応募フォームに移動します)
申し込みURL:https://www.kokuchpro.com/event/5f0a7279f5cffbdc6b847bba3fd20bae/entry/
キズキ受験チャンネルYoutube:https://www.youtube.com/channel/UCDkX05NK0UlIzjqKT6gahUA



<株式会社キズキ 概要>


事業名:キズキ共育塾
事業内容:不登校・ひきこもり・中退・社会人・発達障害などの方々の学び直しのための完全個別指導塾
運営社名:株式会社キズキ
本社所在地:東京都渋谷区代々木1-46-1 キハラビル4階
会社設立日:2015年7月13日
代表:安田祐輔(代表取締役社長)
役員/従業員数:68名、契約社員・アルバイト:422名(2021年9月1日)
株式会社キズキウェブサイト:https://kizuki-corp.com/
キズキ共育塾ウェブサイト:https://kizuki.or.jp/
キズキグループTwitter:https://twitter.com/kizuki_group
キズキ共育塾Twitter:https://twitter.com/kizuki_juku
キズキ共育塾Facebook:https://www.facebook.com/kizuki.juku

◆各種事業について
「何度でもやり直せる社会をつくる」というビジョンを持つキズキでは、その実現のために、キズキ共育塾以外にも様々な「困難」を経験した方向けに、次のような事業を展開中です。

○公民連携事業
中央省庁や全国各地の地方自治体から委託を受けて、生活困窮世帯の子どもたちの学習支援などを実施(東京都足立区・八王子市、神奈川県川崎市、横浜市港北区・旭区、大阪府吹田市、大阪市大正区・兵庫県西宮市など)。

○ビジネスカレッジ事業
就労移行支援事業所「キズキビジネスカレッジ」を運営。
うつ病などの精神疾患や発達障害のために退職した方、また、それらの疾患や障がいのために就労できずにいる方などに向けて、「一人ひとりに適した就職」のための支援を実施。
キズキビジネスカレッジウェブサイト:https://kizuki.or.jp/kbc/
キズキビジネスカレッジFacebook:https://www.facebook.com/kizukibusinesscollege
キズキキャリアチャンネルYoutube:https://www.youtube.com/channel/UCFI5gXUueUmSjvoche3d8xg

○家庭教師事業
「家庭教師キズキ家学」を運営。不登校やひきこもりの方々のために、関東・関西で、勉強のみならずカウンセリングや外出同行も含めた支援を実施。
https://tokyo-yagaku.jp/

今後もキズキは、創業から10年間で学習支援事業、ビジネスカレッジ事業、公民連携事業あわせて8千人を超える方々への相談・支援経験を活かし、既存事業の発展及び新規事業の積極的展開を通じ、様々な理由でつまづいた方々が「何度でもやり直せる」社会の実現に向けて邁進いたします。




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