佐賀県鳥栖市の住宅で79歳の女性の頭を鈍器で殴り殺害したとして、警察は長崎市の25歳の男子大学生を殺人の疑いで逮捕された事件で、警察は10日に認知していましたが「遺族のプライバシー」などを理由に、変死事案としても公表していませんでいた。

この事件は、長崎市に住む長崎県内の大学生、山口鴻志(こうし)容疑者25歳が今月10日午後1時ごろ、鳥栖市酒井東町の住宅の敷地内で大塚千種さん当時79歳の頭部などを鈍器で複数回殴り、殺害したとして、殺人の疑いで逮捕されたものです。

警察によりますと、13日午後1時ごろ、山口容疑者が大分県の大分中央警察署を訪れ、「鳥栖市内の一軒家の民家の庭で、高齢の女性の頭部をハンマーで複数回殴った。僕が殴った高齢の女性は死んだかもしれないので、とんでもないことをしてしまった」と自首していました。

山口容疑者が身につけていたリュックの中から、ハンマーが見つかったということです。

事件当時、悲鳴を聞いた近所の住民が、頭から血を流して倒れている大塚さんを発見し、警察が事件と事故の両面で調べを進めていました。現場は大塚さんの自宅の隣の親類の家の庭で、当時大塚さんは1人で除草作業をしていたということで、山口容疑者との関係性は今のところわかっていません。

警察の調べに対して山口容疑者は「ハンマーで頭部を殴れば、殺してしまうかもしれないと思っていましたが、確定的な殺意まではありませんでした」と容疑を一部否認しています。

警察は山口容疑者と被害者の関係や犯行に至った詳しい動機やいきさつを調べています。

県警によりますと、10日時点で変死事案として認知はしていましたが、「目撃者がいなかったほか、刺し傷や凶器が周囲になく殺人と断定できなかった。遺族のプライバシーに配慮した」として公表していませんでした。