被告人質問では「今後も歌舞伎町で?」と問われ「はい」と断言

自らを“100カ月連続でNO.1のキャバクラ嬢“と称して、YouTubeなどのSNSで活動していた「桜井野の花」こと、渚りえ被告(32)。

東京・歌舞伎町で他人の名義を借りてキャバクラ店を営業した、風営法違反の罪に問われている。東京地裁は9月8日の判決公判で、懲役6カ月・執行猶予3年を言い渡した。

判決公判を終え、東京地裁を出る渚りえ被告(午前11時ごろ)
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遡ること9月1日の初公判で、渚被告は金髪に黒のマスクを着け、黒のワンピース姿で入廷。慣れない場所に落ち着かない様子も時折見せた。

被告人質問では、“歌舞伎町のルール”があったと主張し、続けてこう話した。

渚りえ被告:
10人に聞いたら、10人に(無許可の営業をした方が良いと)言われていました。私は時間外営業をしていて、警察への出頭も多いので、手間と思っていました。他のトラブル対応のことも考えると、申請を出した名義人が対応することになるので、別の名義人を立てた方が良いと思いました。(中略)罪の意識なく、月5万円で名義人をやってもらっていました

渚被告は、今年5月16日、風営法違反の疑いで逮捕された(YouTubeより)

検察官に「今後も歌舞伎町でやるつもりですか」と問われると、「はい」とはっきりした口調で答え、以下のように続けた。

渚りえ被告:
留置されている間に、警察の方に合法的に携われる方法を指導いただいたので、それに沿ってやっていくつもりです。

検察側は、懲役6カ月、罰金100万円などを求刑。一方、弁護側は「才能あふれる1人の女性経営者に、再び才能を開花させる機会を」と情状酌量を求めていた。裁判は即日結審した。

”黒染め”のNO.1キャバ嬢に執行猶予付きの有罪判決

8日の判決公判で、渚被告は、前回とは打って変わって金髪だった髪を黒染めし、紺色のスーツを身にまとい入廷。落ち着いた様子で着席し、ゆっくりと傍聴席の方に目をやった。

裁判長が判決を言い渡すために渚被告を証言台へ呼び、「最後に何かありますか?」と問うと、「無いです」と即答。そして裁判長は重い口を開いた。

判決公判で渚被告は金髪を”黒染め”して出廷

「主文、被告人を懲役6ヵ月及び罰金100万円に処する」

その上で、執行猶予3年、追徴金4034万8615円を告げた。

判決文の読み上げ中、渚被告は手を前で組んで背筋を伸ばし、終始まっすぐと裁判長の方を見つめていた。裁判長は、量刑理由の中で「被告人は相当期間にわたり、無許可で、他者の名義を借りてキャバクラ店2店舗を経営し、大きな利益を上げていたもので、大胆、悪質な犯行である」と指摘した。

裁判長は2回「慎重に行動を」と説諭

最後に裁判長から「執行猶予期間中に罪を犯すと6カ月間服役することになります。そういうことがないように慎重に行動するようにしてください」と言われると「はい」と返事をした。

さらに「執行猶予経過後も、すでに有罪判決を受けたことが考慮されて、次の犯罪を犯した時に、実刑判決が下る可能性もあるので、慎重に行動してください」と念を押されると、深くお辞儀して再び「はい」と大きな声で答えた。

判決を言い渡した後、裁判長は2回「慎重に行動を」と説諭した

判決公判は5分ほどで閉廷。渚被告は裁判長から退廷を促されると、後ろを振り返ることなく、足早に法廷を後にした。

(フジテレビ社会部・司法クラブ 熊手隆一)
(イラスト 法廷画家・石井克昌)