石張りの玄関に仰向けで…

千葉県佐倉市で75歳の会社社長の男性が殺害された事件で、男性の頭に複数の傷があることが分かった。

去年10月、千葉県船橋市にある日本語学校の入学式で、「アルバイトをするために日本に来たのではない。日本語を勉強する、これが君たちのワークや!オッケー?」と理事長として外国人留学生たちに語りかけていたのは、殺害された会社社長の岩井二郎さん(75)だ。

事件が発覚したのは、11月25日の日曜日。
連絡が取れなかったことを不審に思った岩井さんの女性運転手が、佐倉市ユーカリが丘にある自宅マンションを訪ね、遺体を発見した。

岩井さんの会社の専務は、「(遺体発見時は)玄関先で倒れていたということで。(玄関の)下が石張りですから、倒れた時に頭を打ったのではないか」と話した。

岩井さんは、マンション最上階の29階にある4LDKの部屋に1人暮らし。
玄関ドアを開けたところに、仰向けの状態で倒れていた。頭部には殴られたような複数の傷があり、すでに死亡していた。

千葉県警は、27日夜の会見で「脊椎損傷による脊髄ショックによる可能性が死因となります」と説明。
岩井さんが何者かに殺害されたと断定して捜査本部を設置した。

約600人の外国人が通う日本語学校の他、経営コンサルタント業や不動産業など、幅広い事業を手掛けていた岩井さん。
1人暮らしのマンション最上階で、その身に何が起きたのだろうか?

優しくて穏やかな人がなぜ? 住民が目撃した事件発覚前の“異変”

日本語学校の紹介映像では、「ぜひとも一生懸命勉強されまして、我々と一緒に努力されて、素晴らしい未来を実現してもらいたいなと思います」と話していた岩井さん。

日本語学校の生徒たちに岩井さんの印象を聞くと、「優しいです。元気でオッケーオッケーと言っていました」「先生は丁寧です。話をする時は優しい」と答えた。
マンションの住人からも「本当に穏やかな、いいおじいちゃまという感じでした。つえをついていらして」という声が聞かれ、人柄もよくトラブルを抱えている様子もなかったという。

自宅マンションはオートロックの他、複数の防犯カメラが設置され、厳重なセキュリティーがかけられていた。

日本語学校の関係者によると、岩井さんは3連休前日の22日夕方に帰宅。
警察によると、その姿が最後に目撃されたのは、翌23日の午前9時半ごろで、マンションを訪れた集金人が岩井さんの姿を確認しているという。

このことから、岩井さんは集金人と面会した後から、遺体で見つかる25日午後1時半までの間に殺害されたとみられている。

事件発覚前、同じマンションの住人はある異変を目撃していた。

「先週なんですけど、うちは目の前の駐車場で(岩井さんの車の)車内灯が点けっぱなしだった。一向に消えないな、バッテリー上がらないかなと思って管理会社に連絡をしたら、『(岩井さんに)何回も連絡をしているが連絡が取れない』と言っていた」

警察はマンションの防犯カメラ映像を解析し、出入りした人物などを調べている。

(「プライムニュース イブニング」11月28日放送分より)