手洗い・マスク・アルコール消毒を正しく組み合わせよう

新型コロナウイルスは2月4日、中国本土の感染者が2万人を超えた。私たちが今できる感染予防策を東北大学で感染症の研究を行う吉田眞紀子助教に聞いた。最も大事なポイントは「手洗い」だ。

東北大学大学院 総合感染症学分野 吉田眞紀子助教:
一番大事なのは手を洗うこと。鼻・口・目は大きく外に開かれている。感染が入り込む窓口になっているので、そこに手を持っていくことを避けたいが難しい。近づけた時にウイルスを吸い込まないように手をきれいにしておく

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吉田助教によると、まず流水で石けんを使い、手のひらと甲をこするように洗う。さらに爪の間、指の間、親指の回りもよく洗う。 手首もしっかり忘れずに。

そして、手を洗うタイミングが重要となる。

東北大学大学院 総合感染症学分野 吉田眞紀子助教:
例えば「食事を作る前」、「トイレの後」などは、手首までしっかりと洗うことがおすすめです

アルコール消毒が効果あるのかについても伺った。

東北大学大学院 総合感染症学分野 吉田眞紀子助教:
アルコール消毒は有効です。今回の新型コロナウイルスのグループはアルコールが効きます

ポイントは「たっぷり」とること。手のひらに少しでは一部分しか消毒されないため、手からこぼれるくらいの量でしっかり消毒する。

続いてはマスク。

東北大学大学院 総合感染症学分野 吉田眞紀子助教:
通常、くしゃみ・しぶきは「はくしょん」とすると1メートルから2メートル飛びます。つまり1メートルとか2メートルの距離は家族ならいるエリア。家で一緒に過ごされる時は家族の方もマスクをしておくことが安心にもつながると思います

手洗い・マスク・アルコール消毒。吉田助教はこの3つを正しく組み合わせることが大事だと話す。

東北大学大学院 総合感染症学分野 吉田眞紀子助教:
予防策は「これ一つでばっちりOK」というものは無いんです。できることをしっかり組み合わせることで少しづつリスクを下げていく、そういう考え方をします

(仙台放送)

仙台放送
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