新型インフルエンザが流行した際の教訓を活かすべき

世界中で感染が拡大する新型コロナウイルス 。ウイルスの感染が確認された香港の男性が一時乗船していたクルーズ船「ダイヤモンドプリンセス」では、20人の乗船者の感染が確認された。

この船は今月1日に那覇にも寄港していて、沖縄県内でも不安の声が聞かれる。県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は、11年前、県内で新型インフルエンザが流行した際の教訓を活かすべきだと話す。

沖縄県保健医療部 糸数公保健衛生統括監:
(今回も)想定よりもかなり重症者が出ているということ、広がりも世界的に広がるという事 であれば、同じような感染症が来たなという風に思っています

2009年4月、北米で初めて確認された新型インフルエンザ。沖縄は一人目の感染確認は全国よりも1ヵ月ほど遅かったものの、学校行事や、居酒屋・カラオケなどの人が集まる場で感染が広がり、2009年8月には警報が発令されるほどに。全国で初めて死亡者が出たほか、県民の6人に1人、 約22万人が感染した。糸数さんは当時、対策専任チームのひとりとして対応に当たった。

沖縄県保健医療部 糸数公保健衛生統括監:
一番似ているのは、感染経路が飛沫感染、または接触感染ということで、咳やくしゃみで最大3メートルぐらい先まで広がるという事で、 身近にいる人に感染が広がるという風なのが一番特徴だと思います

今回も手洗いやうがい、そしてハンカチなどで咳を抑えるというエチケットを徹底することが最も重要だと話す。また前回は多くの人が夜間などの診察時間外に病院を訪れ、救急医療がパンクしたという苦い経験もある。

沖縄県保健医療部 糸数公保健衛生統括監:
病院に殺到するというのを経験しましたので、患者が沢山出ても今の医療体制をつぶさないように守るようにというのを一つの大きな柱として色々と調整をしていく事になると思います

さらに糸数さんは前回と重症化した患者の年齢に注目している。

沖縄県保健医療部 糸数公保健衛生統括監:
新型コロナウイルスは高齢者が重症化しやすいということが言われています

2009年の新型インフルエンザでは、若年層の流行が多く、50歳以上の感染者は全体のわずか4%ほどに留まった。そのため、重症化した例も1万人に1人と低い割合となった。

沖縄県保健医療部 糸数公保健衛生統括監:
高齢者がかかるとこの時より更に重症の患者が増えるという心配がありますので、しっかりと予防を本人がするのと、周りの人も気を付けていただきたいなと思っています

さらに新型コロナウイルスには有効なワクチンは未だ開発されておらず、私たち一人一人の基本的な予防の徹底が最も重要となってくる。

(沖縄テレビ)