“売れる”地域の観光を! 「三陸観光プランナー養成塾」

2019年12月、岩手・大槌町の「三陸花ホテル はまぎく」に、沿岸の観光関係者19人が集まった。
「三陸観光プランナー養成塾」。
売れる旅行商品を企画できる人を育成しようと、三陸DMOセンターが開催した。

山田町の体験観光コーディネーター・服部真理さんは、漁師が地元の海をまるごと見せる観光体験「マリンツーリズム山田」を紹介した。

服部真理さん:
山田町は、防災とか震災で呼ぶのではなく、楽しかったり、おいしかったりで帰ってもらおうという

服部さんは東京出身。
三陸の観光では、総務省が進める「地域おこし協力隊」や、県が募集する「いわて復興応援隊」で県外から移住してきた人が活躍している。

山田町・地域おこし協力隊・中島崇さん(滋賀県出身):
地域を変えるのは難しいかもしれないが、何かきっかけにはなるかなと。よそ者が来て、ばか者になることで

三陸DMOセンター・北田耕嗣観光プロデューサー:
地域で活動する、地域の魅力を発信する人こそがひとつの財産なので、ここを重要視して盛り上げていきたい

地域おこし協力隊も、いわて復興応援隊も、任期が終わったあと仕事が見つからなければ、三陸を離れざるを得ない。
人材流出は大きな課題。

1年中賑やかな三陸に...観光を担う人材育成を!

第2回の養成塾は、2019年の台風19号の爪痕が残る、田野畑村の机浜番屋群で行われた。
塩づくり体験のガイド・石井扶佐子さんは、神奈川・逗子市の出身。
3年前、地域おこし協力隊で田野畑村に移住してきた。

石井扶佐子さん:
塩の道は物流の道と思われているが、実は食文化も伝えたという説がある

海水を煮詰めるのに、薪で火を起こす。
薪割り体験をおもしろくしようと、今回は2つのグループに分かれて、薪の積み方の美しさや、割った薪の量を競ってもらった。

その後、小型の「サッパ船」で海へ出る参加者たち。
田野畑村で人気のアクティビティ「サッパ船アドベンチャーズ」を体験した。

目指すは、高さ200メートルの断崖が連なる北山崎。
「岩にぶつかる~!」と思ったら、狭い岩穴をくぐり抜ける。

参加者:
わ~!! これはいい!!

「サッパ船アドベンチャーズ」は、冬でも前日の午後5時まで予約ができる。

久慈市・いわて復興応援隊・町田恵太郎さん(東京都出身):
とても楽しくて感動しました。やっぱり、冬になるとガクッとお客さんが減ってくるので、そこの地域だけじゃなくて、ほかの地域とつながってお客さんを呼び込むのは、とても重要かなと思います

逗子市出身の石井さんは、3月末で地域おこし協力隊の任期を終えるが、仕事を見つけて三陸に残ろうと考えている。

石井扶佐子さん:
逗子の海も好きですけど、ここの海も非常にきれいだし、キラキラする度合いも違うので、やっぱり同じくらい好きです

三陸では、観光プランナーが不足している。
年間を通じて賑やかな三陸を作っていくため、観光分野の人材育成は、急務となっている。

(岩手めんこいテレビ)