新型コロナウイルス…病院の受け入れ態勢は?

感染が広がりを見せる新型コロナウイルス。沖縄で感染者が出た場合、県内では指定医療機関として6つの病院で受け入れる事が決まっている。適切な対応が求められる病院の受け入れ態勢。その現場を取材した。

国内でも感染が確認されている新型コロナウイルス。国は今月新型コロナウイルスによる肺炎などの感染症を「指定感染症」とする政令を施行した。

提供:国立感染症研究所

講習会ノイズ沖縄で感染者が確認された場合、患者の受け入れを指定されている病院の一つ、県立中部病院。6日、新型コロナウイルスの感染者への対応について講習会が開かれた。講師を務めたのは椎木創一医師。

椎木創一医師:
残念ながらこのウイルス地域に入ると思います。今すでに救急室でそういう対策をしています

横浜港に停泊しているクルーズ船の乗客から新型コロナウイルスの感染が確認されたが、この船は1日に那覇にも寄港していて約2600人の乗客が市街地へ観光に出かけている。

新型コロナウイルスは、はしかやインフルエンザに比べ感染力は低いものの発症するまでに12.5日ほど潜伏期間がある。そのため自覚症状が出るのも時間がかかり、気付かずに周囲の人にうつしている可能性もあると椎木医師は指摘する。

新型コロナウイルスの感染者の中には中国などで死者も確認されているが、椎木医師は病院の態勢が整っていれば患者の死亡や重症化を抑えられると話す。

椎木創一医師:
その時点で良い医療が受けれるか、適切な医療が受けられるかによって死亡率は変わるんです。病気が強いんじゃなくて得られる医療が変われば死亡率は変わってしまうんです

県立中部病院では中国・武漢市での新型コロナウイルスの感染拡大が確認されて以降、感染者の受け入れ訓練を実施している。

椎木創一医師:
24時間いつでも夜中人がいない時、どうしようとかそういった事も常に考えながら、いつでも受け入れられるっていう風な心持ちで準備はしています

中部病院では熱や発疹、海外への渡航歴を確認するチェックシートを作成していて、該当する項目が、2つ以上ある場合には感染症の可能性があるとして症状を見極めるトリアージを行う。その後、必要に応じて患者を隔離する。

椎木創一医師:
新型コロナウイルスは空気に乗って流れるかっていうのは明確ではないんですね。ただ可能性としては具合が悪い場合にせきや痰をたくさんされる患者さんが、もしいた場合、ここにそのウイルスの濃度が高くなる。陰圧隔離室というのは空気の流れがコントロールされているので、この部屋の空気が陰圧に調整されている場合は外に流れ出ないようになります。

椎木医師が紹介する陰圧管理室は特殊なフィルターでウイルスを除去して喚起する設備も備えられていて、中部病院には5つの部屋が整備されている。

中部病院のマニュアルでは新型コロナウイルスの感染が疑われる場合この部屋で問診や検体を採取をする事となっている。

椎木創一医師:
とにかく患者さんの安全を最優先する。それと同じように自分や仲間、周りの患者さんを守る感染症対策をどう両立させるかということが非常に重要になると思うんです

椎木医師は、病院側だけではなく、県民一人一人の意識ある行動が感染防止に繋がるとしている。

椎木創一医師:
コロナウイルスがもし入ったとして、それぞれの人が出来ることはあると思うんですけど、手指衛生を日ごろからしっかりやろうとか必要に応じてマスクを適切に使う。それをどの県民にもやってもらうと周りの人たちを守ることに繋がると思います

(沖縄テレビ)