クルーズ船で新たに44人の感染確認
新型コロナウイルスの感染者が日に日に増えている。
横浜港に停泊している大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で13日、新たに日本人29人を含む44人の感染が確認された。
この予防対策として一気にマスクが注目され、今や日本全国でマスク不足が続いている。ドラッグストアなどの売り場から消え、一時フリマアプリなどで高額転売される事態にまで発展したのだ。このような中、菅官房長官はマスクの品薄について12日午前の会見でこう発言した。
「1月28日に増産を強く要請し、24時間生産などの態勢強化で、現在、1億枚以上を供給できる見通しができた」
官民が連携してマスクを増産するとして、さらに同日午後には品薄解消の時期について早ければ来週との見通しを示していた。
一方、厚生労働省は公式サイトに「新型コロナウイルス感染症について」という特設ページを設け、その中には、予防法や潜伏期間について答えた一般向けのQ&Aや、仕事を休んだ時の休業手当などについて答えた企業向けのQ&Aがあることは、編集部でもお伝えしてきた。
(参考記事:【新型コロナウイルス】 疑問に答えるQ&A…厚労省や首相官邸が公開中)
(新型コロナウイルスで会社を休んだら「休業補償」はある? 厚労省がQ&A公開)
最新情報がどんどん更新されているが、マスクについて13日に新たに更新された質問があった。
ーーマスクが手に入りにくいですが、いつになったら手に入るようになりますか?
マスクは、官民が協力して、国内生産体制の強化や輸入品の確保に取り組み、例年以上の枚数(毎週1億枚以上)を皆さまにお届けできるようになりました。
皆さまには、風邪や感染症の疑いがある方にマスクが届くよう、ご理解・ご協力をお願いします。
厚労省がマスクの啓発ポスターを新たに公開
さらに厚生労働省は、品薄になっているマスクについての新たなポスター画像を公開したのだ。
「マスクについてのお願い」というタイトルで「現在、予防用にマスクを買われている方が多いですが、感染症の拡大の効果的な予防には、風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが何より重要です。」と訴え、3つのポイントを掲げている。
1.マスクは買い占めなくても大丈夫
2.使い捨てマスクがないときは「代用品」を使おう
3.こまめな手洗いなどの基本も大事
これからマスクは毎週1億枚以上提供される予定だが、まずは病気などの疑いがある人に咳やくしゃみによる飛沫を防ぐ目的で使ってもらうことが大切で、その他の人は必要な分だけ買うことを心がけてほしいという内容だ。
加えて2番目の「代用品」は使い捨てではないガーゼマスクやタオル・ハンカチなどのことで、咳やくしゃみをするときこれで口をふさげば飛沫を防ぐ効果があるとしている。
そして基本的なことではあるが3番目として、ウイルスが付着しているかもしれない手をこまめに洗うことが重要であると訴えている。
マスクを増産するため、政府と企業が連携している今、必要な全ての人にマスクを届けるためには、買い占めない転売しないという国民一人一人のモラルが必要となりそうだ。
なお、厚労省のサイトには新型コロナウイルス感染症の発生についての相談を受け付ける電話窓口や、感染が疑われる人向けに都道府県が開設している「帰国者・接触者相談センター」の案内などを掲載している。
厚生労働省の電話相談窓口
・厚生労働省の電話相談窓口 電話番号:0120-565653(フリーダイヤル)
・受付時間:9時00分~21時00分(土日・祝日も実施)
各都道府県が設置している帰国者・接触者相談センターはこちら