「殺すつもりで刺した」

2月6日正午過ぎ、埼玉・入間市にある武蔵野音楽大学付属高等学校から1本の119番通報が入った。

「女子生徒が包丁で刺された」

警察と消防が現場に駆けつけると、そこには包丁で刺され床に倒れている女子生徒と、その傍らで呆然と立ち尽くす女子生徒の姿があった。警察は殺人未遂の疑いで18歳の女子生徒を緊急逮捕し、女子生徒は調べに対して「殺すつもりで刺した」と容疑を認めた。

左脇腹を包丁で刺された女子生徒は一時集中治療室に入ったが、命に別状はなかった。

「距離が近すぎて注意することもあった」2人だが…

2人を知る関係者は、「2人の関係は非常に親しく、手を繋いでいることもあった。逮捕された女子生徒は普段話しかけづらいところもあったが、被害者の女子生徒と話している時は楽しそうだった」と話した。

また、別の学校関係者は「教室内で2人の距離が近すぎることもあり、注意することもあった」と話すなど、事件前の2人が“親密過ぎる”ように見えたという。

捜査関係者は、「2人がこれまでに仲良くしている姿は学校関係者によって度々目撃されている。しかし去年8月に何かしらの理由によって2人はケンカをして、そこから少し距離ができたみたいだ。その後、被害者が別の友人と楽しそうに話している姿を見たことで、今回の事件の動機に繋がる何かしらのきっかけが出来ていた可能性がある」と話した。

行き過ぎた被害者への思いが犯行のきっかけに?

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警察が現場に駆けつけた際、床には刃渡り約20センチの包丁が落ちていた。学校関係者が事件後、校舎内の家庭科室に保管されている調理用の包丁を確認したところ、包丁がなくなっている形跡はなかった。警察は女子生徒が事前に包丁を用意したとみて、入手経路や時期を詳しく調べている。

捜査関係者は「2人の関係は“親しい”というのを少し超えて見える場合もあり、行き過ぎた被害者への思いが今回の事件を起こしてしまったのではないか・・・」と話す。

警察は犯行時の状況や動機などについて慎重に調べを進めている。

(社会部 埼玉県警担当 河村忠徳)