福岡市の商業施設で当時21歳の女性が殺害された事件から、8月28日で1年が経った。被害者の母親が手記を公表し、悲痛な胸の内を明かした。

「犯人を絶対に許せない」文面からにじむ悔しさ

母親のコメント:
娘は将来を奪われました。娘が生まれた日のことや幼いころの成長過程を思い出し、思い出すたびに悔しくて悲しくて苦しくなる長い1年でした

公表された被害者の母親の手記
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2020年8月28日、福岡市の商業施設に買い物に訪れていた吉松弥里さん、当時21歳。

事件により亡くなった吉松弥里さん

事件の2日前に九州の少年院を仮退院したばかりの当時15歳の少年に、包丁で何度も刺され死亡した。吉松さんと少年に面識はなかった。

警察官に連行される当時15歳の少年

21年間、大切に育ててきた娘の命を、見ず知らずの少年に突然奪われた母親の計り知れない悔しさは、次のようにつづられている。

母親のコメント:
あの日以来、ずっと犯人と犯人の親、家族を恨み、同じ目に遭わせたいと思い続けています。「よく生きていられますね」と心の底から思っています。犯人を絶対に許せません。極刑にしていただきたいです

母への感謝を伝えた幼少期の手紙

弥里さんが5歳の時に母親に宛てて書いた手紙には、幼いながら、しっかりとした字で精一杯の感謝が書かれている。

弥里さんの手紙(5歳時):
いつもやさしいおかあさんでありがとう。いつもごはんつくってくれてありがとう。うれしいよ

いつも笑顔が絶えず、家族思いの優しい娘。

被害者の吉松弥里さん

これからの将来を楽しみにしていた母親は、「きっと出会うはずであった娘の旦那さん、生まれてくるはずであった孫たちまでも奪われた気持ちです」と悲痛な胸の内を明かした。

少年をめぐっては、鹿児島家庭裁判所が「少年院での更生は困難」と判断し、検察が少年を殺人などの罪で起訴した。今後、福岡地裁で成人同様に裁判員裁判が開かれる見通し。

(テレビ西日本)