2021年5月、福岡市早良区で中学3年の男子生徒が車にはねられ死亡した事故で、57歳の男が過失運転致死の罪で在宅起訴された。

「高級車」乗り換えSNSで自慢

自分が乗っている「高級車」を自慢げに紹介するSNSへの投稿。

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「そろそろまた買い替えたい衝動」

山田被告の投稿(2016年6月)

その後の投稿ではー

「と言うわけでアウディR8に乗り換えるよね~」

山田被告の投稿(2019年5月)

自分の「愛車」に関する投稿を続けていたのは、8月27日に過失運転致死の罪で起訴された山田穣被告(57)だ。

起訴状によると、山田被告は2021年5月、福岡市早良区城西で友人と道路を自転車で横断していた中学3年の男子生徒を制限速度を超える車ではね、死亡させたとされている。

これまでの取材で、山田被告は事故の直前まで対向車線にはみ出しての追い抜き行為や、クラクションを鳴らしての幅寄せなど、「危険な運転」を繰り返していたことがわかっている。

事故現場手前の防犯カメラ映像

ウィンカーを出さずに…以前から危険な運転

山田被告の危険な運転は、今回だけではなく、以前から目撃されていた。

テレビ西日本に寄せられた視聴者が撮影した映像。
山田被告が当時愛用していた高級スポーツカーと同じナンバーの車が、ウィンカーを出さずに交差点内で車線を変更すると、あっという間に見えなくなるほどのスピードで直進しているのが分かる。
さらに、赤信号にも関わらず、堂々と横断歩道を超えて停車していた。

視聴者が撮影した映像(福岡市南区)
同ナンバーの高級スポーツカー

交通ルールを無視し、危険な運転を繰り返すドライバーには、共通した傾向や特徴があると専門家は指摘する。

「自分は偉い」という誤解が“あおり”や“危険運転”に

日本交通心理学会・志堂寺和則副会長:
(危険な運転をする人の)多くは、自分の運転に自信を持たれている方、少しくらい危険な運転をしても事故になるとか、そういう気があまりしてない方です

日本交通心理学会・志堂寺和則副会長

日本交通心理学会・志堂寺和則副会長:
優越感。自分はそういう車格の高い車に乗っているんだぞという意識が、自分は偉いんだぞというような誤解を招いて“あおり”、あるいは“危険な運転”(を行ってしまう)

山田被告は当初、容疑を否認していたが、事故当時スピード違反をしていたことはおおむね認めていて、すでに免許を返納しているという。

(テレビ西日本)