上皇ご夫妻もお住まいの”港区高輪”で硫酸事件発生

 高級住宅街としても知られる港区高輪。近くには上皇ご夫妻のお住まいもある。そんな閑静な場所で“硫酸”事件は起きた。

犯人の男は”硫酸”入りの瓶をバッグから取り出し、男性にかけた
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 24日午後9時ごろ、東京メトロ南北線・白金高輪駅で、エスカレーターに乗っていた男性が、男に硫酸とみられる液体をかけられた。当時、男性は『目が開けられない』と被害を訴えていたとのこと。また近くにいた女性も液体に足を滑らせて転倒した。

 液体をかけられた男性は、顔、肩、背中をヤケドして重傷。全治には半年を要するとのこと。女性も、足に液体がかかりヤケドをした。男は、そのまま駅の外に出て逃走している。犯人の男と男性の接点やトラブルの有無は不明。一緒に改札を出たとみられていて、被害者の男性を狙った可能性もある。

犯人の男と被害者の間の接点は不明

防犯カメ”リレー捜査”で犯人を追い詰めるか

 警視庁捜査一課は、現在、防犯カメラの映像解析などを徹底的に進めている。今や、事件捜査に、防犯カメラは欠かせない。何カ所もの防犯カメラの映像を集めて、現場から犯人の居場所までつないでいく“リレー捜査”により、これまで何人逮捕されてきたか。と言うか、1カ月で何人逮捕されているかと言っても誇張ではないだろう。

港区高輪は高級住宅街として知られる。近くには上皇ご夫妻のお住まいも。

 今回の現場は、東京のど真ん中の港区高輪。無数の防犯カメラが、至る所に設置されている。防カメ捜査には好条件と言える。

異例のスピード公開手配 その狙いは・・・

 そんな中、捜査一課は、事件発生からわずか数時間で、男の防犯カメラの画像を公開した。これほどスピーディーに公開手配に踏み切るのは異例だ。犯人の画像公開は、捜査の『手の内を見せる』ことにもなり、敬遠される傾向にある。本当に捜査が行き詰まった段階で、打つ手がなくなり、やっと公開されることもある。しかし今回は、そんなケースではない。

捜査一課のスピード公開手配が奏功するか。

 事件の背景が分からない以上、男が、再び、同様の犯行に及ぶ可能性もある。早期に画像を公開すれば、注意喚起につながり、逆に、多くの人に安心感を与えることにもなる。また得意の防カメ捜査に、市民の情報提供が重なれば、事件解決も早まるだろう。いずれにしろ、今回の超スピード公開手配は、高く評価できる。1日も早く、卑劣な“硫酸男”を捕まえて欲しい。

フジテレビ解説委員 平松秀敏