街やSNS上で異常気象を心配する声が相次ぐ

1月8日、雨上がりの都心では、マフラーを首に巻かず手に持った状態の女性や上着を手に持って薄着の人が目立つ。

30代女性:
「暦と季節が1か月くらいずれてる感じがする」

8日朝、SNSの投稿数ランキングには「暴風警報」や「土砂降り」など、雨や風に関するつぶやきが上位を占めた。

高知県・田野町では強風で住宅の屋根が飛ばされた。

住民:
もうすごいゴーっていってった

鹿児島県の奄美大島では強風の影響で 着陸した旅客機が滑走路を外れ、草地に停止した。

しかしこれだけ荒れた天気の中、気温は上昇。冬なのに「春の嵐」が発生したのだ。

本来、冬の時期は、寒気が日本付近を覆い、低気圧が 日本の南の海上を通り過ぎることが多いが、1月8日は、寒気が北側に留まったため、 低気圧が日本海を通り暖かい天気となった。 これがまさに春になると現れる気圧配置。 正真正銘、冬なのに春の天気となった。

冬眠のはずのクマや蛇…各地で異常現象

実はこの冬、こうした“異常気象”とも言える事態が各地で起こっている。

毎年、厳しい寒さとなる冬の京都の風物詩ともいえる、綺麗な雪化粧をした金閣寺の景色が、まだ見られていない。 京都市はまだ初雪が観測されていないどころが、最低気温が0度未満となる「冬日」もこの冬はゼロ。異例の“暖かい冬”が続いている。

石川県・金沢市では3日前、なんと普段なら眠っているはずのクマの目撃情報が寄せられた。市の職員や地元の猟友会は複数のクマの足跡も発見。 冬眠中のはずのクマが山をさまよっているという。

さらに佐賀県でも、やはり冬眠中のはずのヘビが 現れた。動物たちも異変を感じ取っているようだ。

真冬なのに暖かいという事態。 今、異常現象は世界各地でも起きていた。

オーストラリアの森林火災は今年にはいってもおさまらず、 消失した面積は、日本の関東地方と山梨県・福島県を足した程の広さになる。

この火災の影響は海を越え、 ニュージーランドでは空が真っ赤に。 さらに空を覆い尽くした煙は、太平洋を越えて南米まで 到達するなど、影響が拡大し続ける大惨事となっている。

この森林火災が拡大したのも、 異常気象が原因だという。

東京大学・中村尚教授:
空気が乾燥することで、ちょっとした火の不始末が火災につながりやすい。
その背景の一つは長期的地球温暖化ということだと思います

さらに極寒の地として知られるロシアでは、気温の上昇により氷が溶け、およそ40台の車が次々と水没。

実はここ、氷の上の釣りスポットとして有名な島なのだが、例年溶けることの無い氷が溶けるという異常事態がおきていた。

本当に地球は大丈夫なのか?

東京大学・中村尚教授:
このまま温暖化が進行すれば、異常気象が一層深刻になる。 2020年も残念ながら災害がないとは言い切れない

環境変化を作り出したのは人間

木村拓也キャスター:
今からおよそ100年前、北海道で、「三毛別ヒグマ事件」が起きて、民家がヒグマに襲われ、7人が死亡しました。まさに「冬眠に失敗したクマ」が、空腹で凶暴になってしまったのではないかと指摘されています。

別所哲也キャスター:
この変な天気の原因を作ってるのは人間なんですから、僕たちが作り出した物だとしたら、個人のレベルでも、民間企業レベルでも、国のレベルでも、どうやったら解決できるかということを考えないと。大変だな、大変だなと言うだけではいけないというのが本当のところです。

加藤綾子キャスター:
勝手に環境がなってるわけではないんですもんね。

(「Live News it!」1月8日放送分より)