新幹線を活用した鮮魚の定期販売を開始

東京行きの新幹線に発泡スチロールの箱。
この箱には取れたばかりのズワイガニ。
まだ足や口が動いている。
17日からJR東日本スタートアップと水産物などの卸を手掛けるフーディソンがタッグを組み、
新幹線を活用した鮮魚の定期販売を開始した。

新幹線を利用することで新潟からおよそ5時間ほどで店頭販売ができる

今朝は競り落とされたばかりの鮮魚は新潟駅からおよそ2時間かけて東京駅に到着。
トラックに積み替えられ品川駅へ。
販売されたのは今朝競りにかけられたアオリイカ、アジ、ズワイガニ。
より速くより新鮮なものを届けられることが新幹線物流の最大のメリット。
トラック輸送の場合東京の店頭に並ぶまで1日から2日かかるところ。
新幹線を利用することで新潟からおよそ5時間ほどで店頭販売ができる。

気になるのはコストの面です。
新幹線を使った輸送は従来人も一緒に乗車する必要があるためコストがかかってた。
しかし上越新幹線では車内販売を中止したため空いた車内販売スペースを有効に活用するなどしたことで、
コストの低下が実現した。

JR東日本スタートアップ 阿久津智紀マネージャー:
やはり早く運ぶことで商品価値が上がるというのは実際傷みやすいものだと思いますので、
そういった意味では今回の鮮魚が一番適しているんじゃないかなと思います。

今回3月27日までのおよそ3カ月間毎週金曜に鮮魚輸送を行い定期的に提供ができるかを検証していくそうです。

JR東日本スタートアップ 阿久津智紀マネージャー:
地域の産品を、より価値の高い形で首都圏に持ってくるということが地域貢献になると思っていますので、日本の鉄道事業者、
血管のように日本全国に広がってますので、
こういった取り組みが他の鉄道会社も含めて一緒に広がっていくといいなと思っています。

内田嶺衣奈キャスター:
今回の取り組み、JR側にもそうですし新潟の漁業関係者の方たちにとってもメリットは大きいですよね。

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
今回の特徴というのは鉄道会社の大企業と、漁業関係者およびそこをサポートするような水産のスタートアップベンチャー企業ですね。この組み合わせがうまくいった例だと私は見ているんですよね。
鉄道会社にとっては、いろんな名産品を輸送手段を使って駅の近くに運ぶ。
そこの駅の沿線の価値を高めていくという狙いがある。
水産業者からすれば良い魚を鮮度を保って運ぶことで商品の価値が高まる。
このマッチングがうまくいったというケースだと思います。

今後本格的に運用していく上での課題は?

内田嶺衣奈キャスター:
現在は実証実験段階ということなのですが今後本格的に運用していく上での課題は?

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
これはまさにベンチャーと大企業をマッチングさせてうまくいくかどうかというのは、大企業側が自分をどれくらい変えられるかにかかっているんですよね。
新しいことをやろうとすると既存の事業とやはり利害対立が一部出てくる。
例えば先ほどの新幹線で言えばどこまでスペースを拡大できるかとか、ダイヤを乱さず運べるかだとかですね。
既存の貨物の事業者とのすみ分けをどうするか、いろんな対立が出てくるのですが、ここを壊してまでも新しいものを生み出せるかどうか。
この辺の変革力がポイントだと思います。

(「Live News α」1月17日放送分)