1月21日、第201回通常国会が召集された。
疑惑が浮上し、いわば雲隠れ状態だった自民党の議員たちが次々と姿を見せ、注目を集めた。
ある政権幹部は「これほど先が読めない国会は初めてだ」と言う。世間を騒がせた議員たちは、公の場で何を語ったのか。

香典疑惑の菅原議員・IR事件で聴取の白須賀議員

地元有権者に秘書が香典などを手渡した公職選挙法違反疑惑が報じられ、2019年10月に経済産業大臣を辞任した後、公の場に姿を見せていなかった自民党の菅原一秀衆院議員は、報道陣の前で深々と頭を下げた。

自民党 菅原一秀衆院議員:
大変お騒がせをし、また多くの皆さまにご迷惑をお掛けしたことを心からお詫びを申し上げる次第でございます。一からしっかり出直して、精進をしていきたいと思っています。

しかし、疑惑について質問されると…

自民党 菅原一秀衆院議員:
弁護士と相談の上、適切な時期にしっかりと全容の説明をしていきたい。

告発状が出されたことを理由に説明を拒否。自民党離党や議員辞職も否定した。

また、IR(統合型リゾート)事業をめぐる汚職事件で事情聴取を受けた自民党の白須賀貴樹衆院議員は、疑惑について「捜査中」であることを理由に…

自民党 白須賀貴樹衆院議員:
全てにおいて、コメントはちょっと差し控えさせていただきたいと思います。

ウグイス嬢に倍額報酬か…河合議員夫妻

一方、2019年7月の参院選でウグイス嬢に規定額の倍の報酬を支払った公職選挙法違反の疑いが浮上している、自民党の河井案里参院議員も約2ヵ月半ぶりに国会に姿を見せた。

自民党 河井案里参院議員:
今日からまた国会活動を再開させていただきたいと思っております。

しかし、肝心の疑惑については…

自民党 河井案里参院議員:
捜査の進展を見ながら、一区切りがついたところで、しっかりと皆さまにご説明させていただきたいと思っています。

と述べた。そして、午後の本会議では午前中の神妙な表情から一転、笑顔を見せる場面も見られた。

また、妻の疑惑を受けて法務大臣を辞任した河井克行衆院議員も「捜査への支障」を理由にコメントを避けた。

野党は“訳あり議員”への攻勢を強める姿勢

疑惑について詳しい説明をしなかった自民党の議員たち。これに対して野党側は?

無所属 野田佳彦前首相:
今年はねずみ年ですけれども、だからといってドブネズミが元気に走り回る年にしてはいけない。でも、究極のドブは長期政権だと思います。安倍長期政権を倒す、その国会とするために皆さんと力を合わせていきたいと思います。

では、150日に及ぶ通常国会で、野党は何を目指しているのか?政治アナリストの伊藤惇夫氏に見解を伺った。

政治アナリスト 伊藤惇夫氏:
自民党の責任、あるいは総理の責任、政府の責任を追及していくことになるでしょうね。(安倍首相としては)予算を早期にあげて、そのあと憲法改正に関連する国民投票法を成立させたいと思っているでしょうが、任期中にできないとなると、安倍首相は求心力を失っていくことになります。

野党は「桜を見る会」についても責任を追及していく姿勢で、与野党の攻防は激しさを増しそうだ。

約41分の施政方針演説 その内容は?

その安倍首相は、午後の衆院本会議で施政方針演説に臨んだ。
めざましテレビが内容を分析したところ、東京オリンピック・パラリンピックや被災地復興(7分30秒)を皮切りに、社会保障・教育(7分12秒)や外交(5分30秒)など、41分に渡って主張を展開。

最後は憲法改正について発言。拍手とヤジが飛んだ。

安倍晋三首相:
国のかたちを語るもの、それは憲法です。未来に向かってどのような国を目指すのか。その案を示すのは、私たち国会議員の責任ではないでしょうか。 未来を見据え、歴史的な使命を果たすため、憲法審査会の場で、ともにその責任を果たしていこうではありませんか。

また、政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は、6月17日の通常国会会期末以降には、6月18日に東京都知事選挙の告示、7月5に都知事選の投開票、7月24日に東京オリンピック開会式、8月25日に東京パラリンピック開会式と大きなイベントが続くため、「与党としては会期の延長は避けたいのではないか」と分析している。

(「めざましテレビ」1月21日放送分より)