「審査に通るはずがないのに」カード会社からの相談で捜査

カードの支払いを何度も滞納し、いわゆる「ブラックリスト」に載っている40歳の男が、大学生を装ってクレジットカードを申し込んでいた。佐藤明浩容疑者(40)は、去年6月~7月にかけて、クレジットカードの申し込みサイトに、虚偽の情報を入力して、カード2枚をだまし取った疑いがもたれている。

「本来はブラックリストにいて、審査が通るはずのない人物にカードが渡り、使用されている」大手クレジットカード会社「ジェーシービー」から、そんな趣旨の相談が寄せられ、警視庁三鷹警察署は捜査に着手した。

「審査に通るはずがないのに」カード会社からの相談で三鷹署が捜査
この記事の画像(3枚)

ふりがな、ハイフン 試行錯誤”でカード審査を通過

“ブラックリスト”に載っていて、無職で収入もないとみられる佐藤容疑者は、どのようにしてクレジットカードの審査を通り抜けたのか。佐藤容疑者は、申し込みサイトで、虚偽の個人情報を入力。具体的には、大学生を装っていた。佐藤容疑者は40歳。大学生を装うには無理がありそうだが、2枚のカードの審査が通ってしまった。

実は佐藤容疑者は、審査を通りたいがために、他にも“試行錯誤”していた。「ふりがなを変えたりしてやっていた」と供述している通り、申し込みサイトで、名前や住所などのふりがなを、所々、変えて入力。住所の一部に不要なハイフンをつけるなど、手を替え品を替えの”小細工”で、審査通過を試みていたという。

だまし取ったクレジットカードで30万円の買い物。その支払いも滞納

カードの不正申し込み110回以上、あわせて30万円の買い物

佐藤容疑者による、このような不正な申し込みは、2015年ごろから始まり、これまでに110回以上にのぼるという。また「生活費のためにクレジットカードが欲しかった」との供述通り、佐藤容疑者は、だまし取ったカードで、食料品や生活用品などの購入のため、100回ほど決済し、およそ30万円を使っていた。そして、その支払いも滞納しているという。

佐藤容疑者は「私のやったことに間違いありません」と容疑を認め、他のカード会社でも不正な申し込みをしたという趣旨の供述をしているという。三鷹署は余罪があるとみて追及する方針だ。

フジテレビ社会部・警視庁担当 山口祥輝