ホストらは1人あたり約150万円を「番組出演料」として支払い

今、ある番組をめぐってテレビ局が謝罪する騒動となっている。

「直撃LIVEグッディ!」のカメラに怒りをあらわにしたのは、新宿・歌舞伎町の人気ホストたち。
彼らが訴えるのは、テレビ番組の優勝賞品であるスーパーカーが1年近くたった今も届いていないこと。

問題となったのは、15人前後のホストたちが2000万円相当のスーパーカー「ランボルギーニ」を懸け、12週にわたって様々な競技に挑戦するバラエティー番組「欲望の塊」。東京MXテレビで2019年1月から3月の午前3時すぎに放送された番組だ。

出演者であるホストたちは、異例ともいえる内容で番組に出演していた。
なんと、番組出演料として1人およそ150万円の参加費を支払っていたというのだ。

一 陸斗(はじめ りくと)さん:
ホストクラブの宣伝費用って看板にしたって雑誌にしたって結構お金がかかるもので、地上波に出るホストって結構少ないんですよ。だからそのぐらい払う価値はあるのかなって感じました。プラス、賞品もあるよってことで。

Q.今回お二人で、このお店としては300万円を払った?

一 陸斗さん:
はい、そうです。

そして番組の最終回で、陸斗さんが優勝し、ランボルギーニをもらえる権利を獲得した。しかし…

一 陸斗さん:
優勝が決まってからの話ですね。当日に(車を)持ってくるはずだったんですよ。けど、(車を)持ってこなかったんで…。

優勝賞品であるランボルギーニは写真パネルという形で手渡され番組は終了。その場で陸斗さんにプレゼントされることはなかったという。

やるきげんきだいきさん:
(その後)なんか銀座にあるって言われたり、今度は違う場所にあるって言われたり、関西の方にあるって言われたり…、意味がわかんなかったので。受け取れなかった場合が嫌だから現金に換金してもらって、その後にそのまま現金として受け取るっていう話になったんです。陸斗さんと(企画会社とで)換金をしようって話になっていたんですよ。

企画会社スタッフからは様々な理由をつけられ、スーパーカーは一向に引き渡されず…。その後送られてきたのは、ランボルギーニの写真だけ。

そして…2019年12月のLINEのやりとりを最後に、連絡がつかなくなったという。
なぜ、スーパーカーは届かないのか? 「グッディ!」は、番組の制作会社社長を直撃。その真相を聞いた!

自身も被害者…番組の制作会社社長が主張

制作会社社長A氏:
僕は(この仕事は)お断りしたんです最初は。あんまやりたくないと。そうしたら「雑誌の企画が先に動いてるので…、それにもう予算がついてる」「全額制作費も含めて前金で用意します」と企画会社に言われたんです。

A氏によると、問題となっている番組「欲望の塊」は、もともと制作会社とは別のフリーペーパーなどを手がける企画会社が内容を企画し、持ち込んだもの。その企画をA氏の制作会社がMXテレビの放送枠を購入する形で実現し放送したという。

A氏は番組の映像制作を行っただけで、優勝賞品であるスーパーカー「ランボルギーニ」をめぐる出演者であるホストたちとのやりとりや予算については、その企画会社がすべて仕切っていたため、関知していなかったという。賞品であるスーパーカーの実物も見ておらず、企画会社からは動画だけが送られてきたそうだ。

制作会社社長A氏:
うちのディレクターの名誉のために言いますけど、先方が書いた台本で、「この競技をやってください、ここでやってください、こういう撮り方してください」って全部決められていたんです。それでまぁ予算がないじゃないですか。予算ないからって言ったら「これはいらない、これはいらない」とか言ってなくなっていったんですよね。台本ひとつとっても適当なんですよね。それで最終的にケンカになってるんですけど…。

番組の内容は企画会社が決めたもので、制作会社はその指示に従うしかなかったという。さらに、出演者へのギャラやホストたちとのやり取りも一切知らなかったそうだ。
A氏は、ホストだけでなく自身も被害者であると主張している。

制作会社社長A氏:
制作費は最初の100万円だけで、いつになってもつかなかったので。我々はお金をそれ以降いただいてないです。放送終わってからも(連絡を取ると)「払います、払います」って、ずっと…ですね。制作費の一部100万円をいただいて、うちのほうは未入金はあと400万円くらいだと思います。

現在も、企画を持ち込んだ会社とは連絡がつかない状態だという。

番組を放送したMXテレビは、きのう公式ホームページで謝罪をしている。

「本番組は、外部からの企画持ち込み及び制作により放送したもので当社が制作著作権を保有しない番組でありますが、放送責任は当社にあると考えております」

倉田大誠アナウンサー:
もちろんホストの方もそうですが、番組を見ている人にも失礼だと思います。

安藤優子キャスター:
失礼を超えていますよね…。テレビ番組はこんなにデタラメに作られていると思われると、私たちもすごく迷惑ですよね。

カンニング竹山:
ちゃんとした番組はね。ちょっと複雑だよね、制作会社の方もだまされた形になっているわけだし…。そもそも、150万円払ってテレビに出るというのが、あまり聞いたことない形ですね。テレビ出るのにお金を払うって、基本はないですから。あと、MXテレビはそういうテレビ局だと誤解をする人もいるかもしれませんけど、ちゃんとしたテレビ局ですからね。いい番組もいっぱいやっています。

生稲晃子さん:
MXテレビは関与していないということですが、視聴者はMXテレビの番組を見ているから、テレビ局のイメージダウンにもつながりかねませんよね。

広瀬修一フィールドキャスター:
番組は、放送されるまでにいろんな会社が絡んできます。一体どこに責任があるのか、説明していきます。まず、企画会社ですが、普段は歌舞伎町のホストクラブを宣伝するフリーペーパーなどを手掛けている会社なんだそうです。そもそも、この企画会社の資金繰りには、疑問があるといいます。

・優勝賞品であるランボルギーニが2000万円相当
・番組放送枠 約300万円
・番組制作費 約500万円⇒うち約400万円が未払いのまま
・出演者へのギャラも未払い⇒少なくとも2800万円以上が必要だったはずだが、ホストらから徴収した参加費は約2250万円だった

広瀬修一フィールドキャスター:
2800万円少なくとも必要な中で、お金のやりくりができていなかったのではないかなと。

安藤優子キャスター:
でも実際には2000万円のランボルギーニもないし、ギャラも制作費約400万円も未払い。番組放送枠の300万円と製作費約100万円しか払っていないわけですよね。徴収したお金の残りはどこにいっちゃったんでしょう。

広瀬修一フィールドキャスター:
そこも分からないままで、いま企画会社とは連絡がとれなくなっています。企画の内容も三輪車のレースやババ抜き、ドッジボールや椅子取りゲームで、かなり安っぽい印象だったそうです。そのため、陸斗さんは「イメージアップのつもりで参加したのにゲームの内容が人に自慢できる内容じゃなかった。結果としてホスト自体がマイナスイメージになってしまった」と、このあたりに関しても怒りの声をあげています。

カンニング竹山:
(ホストらは)お金を払って出ているからね。イメージアップになるようなことも作ってくれないと…と思うのも分かります。

広瀬修一フィールドキャスター:
各会社に、どのような責任があるのか? みずほ中央法律事務所の三平聡史弁護士によると・・・

・東京MXテレビと制作会社は、ホストと契約を結んでいないため罪に問われない
・企画会社は、最初から優勝賞品として車を贈呈するつもりがなかった場合、罪に問われる可能性がある

広瀬修一フィールドキャスター:
この「意図」がどうだったのかというところがポイントになります。

安藤優子キャスター:
でも…あげると言ったものを渡していないのは、嘘をついたということになると思うんですが。とにかく企画会社の社長さんが出てきてきちんと説明するなりしないと、この話は決着しないんじゃないかと思います。

(「直撃LIVE グッディ!」1月22日放送分より)