「はげや」というサイトで発毛薬の錠剤セットを販売

1月23日午前8時半ごろ、捜査員に連れられ、顔を隠すように警察車両に乗り込んだ男…未承認の発毛薬を無許可で販売した疑いどで逮捕送検された、埼玉県草加市の輸入代行業・江口泰司容疑者(49)だ。

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これは、江口容疑者が開設したインターネットのサイト。その名も「はげや」。

江口容疑者は医薬品販売の許可を受けずに、日本では承認されていない発毛薬「フィンペシア」と「ミノキシジル」の錠剤のセットを“世界最強”などと謳ってネット販売していた。

2019年8月から9月にかけて、沖縄県の男性3人に合計1000錠を3万2650円で販売した疑いが持たれている。

血圧低下・むくみなどの副作用リスクが高い薬

これらの発毛薬の安全性について、薄毛治療を行っている美容クリニックの理事長に聞いた。

青山セレスクリニック 元神賢太理事長:
ミノキシジルは、副作用としては血圧が低下を起こしたり、むくみが起きたりします。副作用が起こる頻度も高いですので、安全性が高い薬とはいえない

実はこのミノキシジル、頭皮に塗る薬(外用薬)としては国内でも承認を受けているが…

ミノキシジルを内服薬として飲むことはは承認されておらず、副作用が出やすいという。

青山セレスクリニック 元神賢太理事長:
個人で使う分に関しては違法性はないのですが、実際「副作用が起こって薬をやめたい」と医療機関に相談される話はよくあることです

調べに対し、江口容疑者は「自分で使用してみて効果があったので、売れるだろうと思った。広告と販売はしたが、違法だとは思わなかった」と話し、容疑を一部否認している。

(「Live News it!」1月23日放送分より)