東京・井の頭恩賜公園の樹木が無残な姿に

東京・井の頭恩賜公園の樹木が無残な姿になっていた。根本の部分は内部が露出し、木の欠片が辺り一面に散らばっていた。

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井の頭恩賜公園には約1万本以上の木が植えられている。

被害にあったのは、まきや炭として利用されるイヌシデの木で、たくさん木がある中、駐車場のそばの1本だけだった。

こうした事態に公園の担当者は…

東京都西部公園緑地事務所・二瓶国利管理課長:
こそぎ取られちゃったみたいな感じですね。目的が全然わかんないですね。なぜやらなきゃいけないのか。
傷つけるような行為っていうのは、ちょっと許し難い行為かなと思います。

夜から朝にかけて傷つけれた可能性が高い

担当者によると、公園側が木の状況を把握したのは2月3日のこと。警備もされており、夜から朝にかけて傷つけられたのではないかと推測している。さらに、発見者は…

傷ついた木の発見者の高野丈さん:
これはひどいと思って思わず写真を撮って。いつも歩いているコースで見かけている木ですよね。
その根元があのように無残に崩されているのを見て思わずツイートしてしまった。

木の異変に気付いたのは2月3日午前8時過ぎ。1月31日の朝、同じ場所を通ったときには変わった様子は見られなかったという。

近隣住民は「いたずらだと聞いて、ずいぶんたちが悪いと思いました」と嘆いていた。

「クワガタの幼虫」目当ての可能性も

木の断面を触ってみると、水を含んでいて柔らかくなっている。

樹木生態研究会の堀大才さんに写真を見てもらうと…

樹木研究会・堀大丈最高顧問:
こうやって腐ってるところとか樹皮が死んでいるところは治ることはないですね。根が完全に腐ってしまうと台風とかの時に倒木の可能性がある。

堀さんによると腐ったイヌシデの木の中には水分などを求めて、クワガタの幼虫がいる場合もあるという。この幼虫目当てに何者かが木を傷つけた可能性があるという。

公園の保全活動を行う人からも…

井の頭かんさつ会代表・田中利秋さん:
井の頭公園で木を崩すような動物はいないと思うので、人間で間違いないと思います。

木の損壊は人間の仕業なのか?井の頭公園の管理事務所は被害にあった木については把握していて、現在調査中としている。

(Live News it! 2月4日放送分より)