インナー1着に約8本分の再生ポリエステル使用

イトーヨーカドーなどで、2月12日から発売されるという地球の未来を考えた新商品。

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ペットボトルで作られた肌着だが、触ってみるととても柔らかく、肌触りもいいため、従来のものと大きな違いは感じられない。

ペットボトルで作られた肌着
ペットボトルで作られた肌着

原材料の一部に、回収したペットボトルを使用した「セブン&アイ」オリジナルの新商品である汗を吸収し、素早く乾かす吸汗速乾が特徴の夏向けのインナー。素材は、綿とポリエステルで、紳士用のインナー1着に、ペットボトル約8本分の再生ポリエステルが使われている。

イトーヨーカ堂 CSR・SDGs推進部・小山遊子総括マネジャー
肌着が特に難しかったのは、肌着はやはり清潔感とか、紳士物だと白が基本になる。ペットボトルのチップもきれいなものでないと、なかなか使えないことも難しいこともある。

キャップやラベルなどがきちんと分別されていなければできないという白さ。その実現に貢献しているのが、ペットボトル回収機の存在。

ペットボトル回収機
ペットボトル回収機

蓋がついていて、中身が入っている状態でペットボトルを回収機に入れると、回収できないようになっている。

蓋付きで中身が入っている状態では回収不可
蓋付きで中身が入っている状態では回収不可

グループ内で完結するリサイクルを構築

セブン&アイグループでは、2012年からペットボトルの回収をスタート。2015年からは、オリジナル商品のパッケージ用にリサイクルをはじめ、2019年6月からは、自社で回収したペットボトルのみでペットボトルを再生。その容器で緑茶を販売するなど、グループ内で完結するリサイクルにも取り組んでいる。

グループ内で完結するリサイクル
グループ内で完結するリサイクル

ポイントもためられる回収機の増設で、グループ全体での回収量は年々増加。2018年度は、約3億本分にあたる8900トンを回収し、開始当初の13倍にまで増えている。

小山総括マネジャー
まだまだ回収量が足りていないところもあるので、イトーヨーカドーに行けば回収できる。そして再生、貴重な資源として使えるんだということを知っていただき、回収量をわれわれも増やしていきたい。

イトーヨーカ堂 CSR・SDGs推進部・小山遊子総括マネジャー
イトーヨーカ堂 CSR・SDGs推進部・小山遊子総括マネジャー

ペットボトルの回収と、再利用の取り組み。海洋プラスチックごみの解消につながることが期待される。

(「Live News α」2月4日放送分)