「製造日偽装」に続く不祥事 会長は2度目の辞任

滑らかなこしあんと、柔らかな餅の相性が絶妙な赤福餅

この伊勢の銘菓を販売する赤福のグループ会社が製造・販売していたのは、暴力団の代紋入りの焼酎だった。

驚きの内容に地元・三重県伊勢市では「信じられない」「(イメージは)良いとは言えない」との声が聞かれた。

代紋といえば、反社会勢力の代名詞である暴力団のシンボル。その代紋が入った焼酎の製造と販売を指示していたとみられるのが、赤福とグループ会社の酒造メーカー「伊勢萬」の会長を務めていた濱田益嗣氏だ。

2007年に赤福の製造日偽装が発覚した際、濱田氏は会長として謝罪会見を行っていた。

濱田益嗣会長(2007年):
お客さまにご迷惑をかけるような失態をいたしまして、本当に心からお詫び申し上げる次第でございます

濱田氏は当時、責任を取って退任したが、2017年に再び会長に復帰していた。

12年間で8180本製造 販売総額は1500万円

今回の問題の舞台となった濱田氏が会長を務める酒造メーカー・伊勢萬では、焼酎「ステラ」の陶器製の容器に、指定暴力団の代紋を入れた商品などを製造・販売していたという。

暴力団との取引は、2000年から2012年にかけて24回にわたり、焼酎8180本販売総額は1500万円に上る。

関係者によると、代紋が入った焼酎は名古屋市に本部を置く山口組傘下の暴力団が買い取り、組と関係がある企業や個人向けに配られていた

赤福の親会社である濱田総業は、今回の問題発覚後に弁護士らでつくる第三者委員会を設置。調査の結果、代紋が入った焼酎は濱田氏の指示で本数や納品日が指定されていたことがわかった。

濱田氏は、1月16日に赤福の会長などグループ全ての役職を退任。暴力団との取引の責任を取ったとみられている。

暴力団の発注を受け、代紋が入った焼酎を製造販売するというあり得ない不祥事。

赤福の親会社・濱田総業は「反社会的勢力の排除に努め、コンプライアンスの重視に向けた対応を徹底する」とコメントしている。

Live News it!のスタジオでは…

加藤綾子キャスター:
有名な老舗企業が反社会勢力と関わっていたということで、残念ですね

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
今回はこのような形で明るみになりましたが、私たちが気がつかないところで、同じようなことがあるのではないかと気になってきますね。昔からのさまざまな繋がりあって、今さら変えられないというような土壌・空気感があると、なかなか変えることができない。しかし、時代の変化と共に世の中が変わってきているわけですから、ここはやはり立ち止まって考えなければならない時期に来ていると思います

(「Live News it!」2月20日放送分より)