2月から4月にかけて収穫のピークを迎え、東京都内の百貨店には数多くの“ブランドイチゴ”が。
こちらのイチゴスイーツ専門店で食べられるのも、“ブランドいちご”。

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女性のお客Aさん;
イチゴがいろんな種類が食べられるので

女性のお客さんB;
違う種類のイチゴが一緒に食べられることがないので、来ました

品種が続々と増え、ブランドイチゴ戦国時代がやってきている。
現在日本にある品種は295種類。他のフルーツと比べても、イチゴがダントツで多い。

女性のお客さんC;
種類がたくさんあって悩みますね

男性のお客さん;
どれを選んでいいかわからないのが本当のところですね

そこで!今が旬のブランドイチゴ、それぞれの特徴と美味しいイチゴの選び方を「スゴ撮」する。

さっそく百貨店の売り場を見てみると…
そこに売られていたのは、約20種類ものブランドイチゴ。(フレッシュワン大丸東京店)
どんなイチゴがあるのだろうか。
10年以上イチゴを研究し、品種開発にも携わる“イチゴ博士”こと宮﨑大輔さんの解説とともにチェックしていく。

井上清華リポーター;
こちらのイチゴは「栃木i37号」!すごい。列車みたいな珍しい名前ですね

この「栃木i37号」は、品種登録前ではあるが、いち早く売り出されて人気の新しいイチゴ。

(株)イチゴテック イチゴ博士 宮﨑大輔さん;
特に先端の部分の甘さが、他の品種よりもキワ立って強いのが特徴です

全体の糖度は約10度ほどだが、先端部分がとびきり甘く糖度以上の甘さを感じられるという。

このように甘さが特徴のイチゴは他にも…
鮮やかな濃い赤が特徴の「ロイヤルクイーン」。
甘いイチゴの代表格のひとつ。その糖度は、一般的に甘いといわれる13度。
酸味が比較的少なく、その分甘さを強く感じることができる。

甘さだけでなく、イチゴ特有の酸味もあるバランス型も人気。
「女峰いちご」や「やよいひめ」など多数のブランドイチゴが生まれている。

井上清華リポーター;
“Theイチゴ”という形、きれいな形していますね

栃木が生んだ「スカイベリー」は味のバランスが良いだけでなく、実がしっかりして形がシュッと整っている。
そのため千疋屋のフルーツパーラーのパフェにも使われている。

(株)京橋千疋屋 大丸東京店 フルーツパーラー 柊宇都誉樹さん;
パフェに使用しているアイスとか生クリーム、そちらと組み合わせた時にバランスの良くなるイチゴを選んでおります

続いては、大きさが特徴のイチゴ。
「紅ほっぺ」など、大きく品種改良したものが増えている。

井上清華リポーター;
見て下さい!「雪うさぎ」。動物の名前まで付いちゃってますよ

かわいい名前に似合わず、このビッグサイズ!

割って見てみると…中まで真っ白!「雪うさぎ」という名前もぴったり。
大きいもので長さ6cm、70g以上。一般的なイチゴの約3倍。
街の人に食べてもらうと…

街の人(男性);
甘さもちゃんとあって、大きさとかあんまり関係ないんだなと思いました

さらにこだわりはこんなところにも…

(株)イチゴテック イチゴ博士 宮﨑大輔さん;
最近は、香りを重要視するブランドが増えてきています

こちらの「淡雪」はピンク色で、まるでかんきつ類などをイメージさせるような爽やかな香りがするイチゴ。

街の人に香りを嗅いでもらうと…

街の人(女性);
かんきつ系の匂いがします…でも、なんか段々、マンゴーとか(の香り)かなとも思ってきました

さらにこちらの「パールホワイト」は…

井上清華リポーター;
そのままだと、イチゴの甘い香りがします

しかし、口に含むと。

井上清華リポーター;
噛むと、メロンのような風味と香りが口の中に広がりました

他にも、「さぬき姫」や「初恋の香り」も香りが特徴のブランドイチゴ。

では、この数あるブランドイチゴ。
最も状態が良いものを店頭で選ぶにはどうすればよいのか。
専門家は近くで見るだけでもわかるという。
それでは、最高のイチゴの選び方を「スゴ撮」。
カメラをアップにして見えてきたのは、イチゴの表面にきめ細かく生えている産毛。

(株)イチゴテック イチゴ博士 宮﨑大輔さん;
イチゴは鮮度が良い状態ですと、イチゴの表面に産毛が残っています。
収穫してから時間が経つと産毛が取れてしまうので、少ないものは要注意

肉眼でも、近くで見れば確認できるという。

さらにヘタの部分へズームしてみると…

(株)イチゴテック イチゴ博士 宮﨑大輔さん;
ヘタが反り上がっているもの。これも完熟を示す一つの指標です

イチゴは熟してくると、ヘタの部分がクルンと反り上がり、甘くなると言う。
同じ品種で、ヘタが反ったものと反っていないものを糖度計で比べてみると…
反ったイチゴの方が、糖度が0.9度高いという結果に。

さらに、今やイチゴ狩りでもブランドイチゴを多く扱っている。
こちらの千葉県山武市の相葉苺園で栽培しているのは23種類。そのうち19種類ほどを食べ放題で提供。
中でも特に人気なのが…

(Q.何のイチゴですか?)
イチゴ狩りの女性客A;

黒イチゴ

イチゴ狩りの女性客B;
黒イチゴ。今は「真紅の美鈴」っていうのかな

そのイチゴがこちら、「真紅の美鈴」。
見た目の濃さから「黒イチゴ」とも呼ばれている。
普通のイチゴと比べてみても色の濃さは一目瞭然。

イチゴ狩りの女性客C;
甘い。濃度が高い。やっぱりジューシーよね

イチゴ狩りの女性客D;
本当に甘い。私には何かぜいたくな味

中を見てみても、濃い赤色となっている。
千葉県が生んだ、甘さも酸味も濃厚なイチゴだ。

(「めざましテレビ」2月24日放送分より)