日本のカレーチェーンがインド初上陸

経済成長が続くインドの首都、ニューデリー近郊の街グルガオン。外資系企業も多く進出するこの街で1号店のオープンを目指すのは、日本でもおなじみのカレーハウス「ココ壱番屋」だ。

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3月に迫ったオープンに向け、トッピングを作る工場でココイチの現地スタッフと、インド展開でタッグを組む三井物産の担当者らが魚のフライの確認作業を進めていた。

イチバンヤインディア 中村広佐さん:
魚のフライの形を整えられますか?

インド人スタッフ:
すべての形を整えるということですね。

同じ形のフライを提供するために詰めの確認が重ねられた。

イチバンヤインディア 中村広佐さん
イチバンヤインディア 中村広佐さん

こうした中、すでに日本からは大事なものが届いていた。冷凍倉庫に届いたのは日本からのカレーだ。冷凍のまま店まで運ばれ、温め直して提供されるという。

イチバンヤインディア 中村広佐さん:
インドカレーではなく、日本のカレーでやる

カレーの本場で日本式カレーとサービスで勝負するというココイチ。
決断の背景には“別のカレー大国”での成功例が…

カレー大国・タイで「日本のカレーライス」が成功

タイ・バンコクのショッピングモールにあるココイチは、内装も凝った作りで、高級な雰囲気も漂う。

タイ・バンコク市内のココイチ
タイ・バンコク市内のココイチ

ココイチは、2008年のタイ1号店オープンを皮切りに、今や34店舗を展開するまでに。

しかし、タイも言わずと知れたカレーの国。その種類も多く、多くの国民に親しまれている。有名タイカレー店の客は「70歳近いが10代からここで食べている。カレーはほぼ毎週食べている」という。

そんなタイでココイチがとったのは、日本のカレーライスを広めるというスタンス。

カレールーは日本と同じ味。お米も細長いタイ米ではなく日本と同じ種類を使う。
ご飯の量やカレールーの辛さなど基本スタイルは日本と同じだ。

タイカレーとの競合ではなく別の料理としての認識

バンコク市民:
もちろんタイカレーとは違う。タイカレーはインドのスパイスを炒めるが、日本のカレーは鍋で煮込む。ココイチのカレーは味も強くてこってりしていて好き。

タイカレーと競合するのではなく、日本式カレーという別の料理として認知され広がっているのだ。

今回のインド進出でも目指すのは「日本のカレー」での市場開拓。

イチバンヤインディア 中村広佐さん:
日本式カレーで別物扱いになると思う。我々はインドで勝負したい。

(「Live News α」2月24日放送分)