逮捕された3人 背後にナイジェリア人密輸グループ 

衣服に取りつけた大量のボタンに覚醒剤を隠して密輸したとみられる男3人が、警視庁に逮捕された。ナイジェリア人のアゾド・チディ容疑者(51)、無職の松尾一容疑者(23)無職の横田信哉容疑者(23)の逮捕容疑は、8月13日に都内や神奈川県内で覚醒剤として受け取った荷物を所持した麻薬特例法違反。背後にはナイジェリア人の密輸グループがいるとみられている。

ボタンの中から次々に見つかる覚醒剤

3人の逮捕に先立ち、東京税関ではイギリスから国内に送られた荷物から、巧妙に隠された覚醒剤が見つかっていた。2つの段ボールに入っていたのは、アフリカの民族衣装とみられるワンピースがあわせて73着。覚醒剤が隠されていたのは、なんと服のそのボタンの中。

イギリスから送られた民族衣装など、そのボタンには覚醒剤が・・・
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ワンピースには1着につき15~21個のボタンが取り付けられていて、ボタンの数はあわせて1331個。ボタン1つにつき2グラムの覚醒剤がカーボン紙にくるまれ隠されていた。押収量はあわせて約2.6キログラム、末端価格1億6000万円相当にのぼった。

ボタン密輸、海外ではメジャーな手口

警視庁によると、ボタンに隠して覚醒剤を密輸する手口は、日本では2017年12月にスイスからの荷物で見つかっていた。それ以降、摘発例はないものの、実は、海外では2012年以降、中南米やアジアでよく見られる手口だという。東京税関の職員が、今回、この荷物を検査したのも、海外では、”ボタン密輸”がメジャーな手口だからだった。

逮捕された横田信哉容疑者ら3人は容疑を否認している

覚醒剤が隠された民族衣装などの荷物を受け取り・所持したとして逮捕された3人。警視庁組織犯罪対策5課の調べに対して、いずれも容疑を否認。チディ容疑者は「ナイジェリアの友人から日本人にお金を渡すよう頼まれ、27万5000円を手渡しただけです。荷物のことは何も知りませんでした。」と供述しているという。

フジテレビ社会部・警視庁担当 石田真美