3月26日は東京オリンピックの聖火リレーが福島から始まる日だった。

《聖火リレーがグランドスタートするはずだった福島・Jヴィレッジ》

セレモニー会場の解体工事が進んでいて、どうなった?

<本来なら福島県広野町で聖火ランナーを務める予定だった西本由美子さん>

西本さんは震災後、国道6号線に桜の木を植える活動を続けている。

【どんなの思いで桜の植樹を?】

「桜の木が東日本大震災の語り部になってくれる。子どもたちが大人になったときにこの桜を見て震災を風化しないよう思い出してくれたらいいと思って植えている」

【聖火リレーの延期をどう受け止めている?】

「本当に悲しかったが1年後に向けて期待している。今より福島が復興して再生している様子を子どもたちと笑顔で世界に届けたいと思っている」

<3月26日…西本さんがとった行動とは?>

「本当だったら今頃ここで聖火リレーの服装に着替えている時間かな。9時40分集合だから。でもタスキだけは当日もってきてくださいって先に渡されていたので。これを見て毎日幸せを感じてたんだけどね」

広野町に集まったのは、西本さんと一緒に桜の植樹活動などに取り組んできたメンバーたち。

その理由が…

「一人聖火ランナーですよ。来年の準備。ここを走る。」

延期となった聖火リレーを行うこと。

今持っている思いを、来年に繋ぐため。

メンバーたちは、世界へと伝えたかった思いをタスキに書き込んだ。

酒井郁澄さん:「恩返しとして福島から世界に力やパワーを与えたいという思いから、福島から世界へと書きました」

午前11時すぎ…走るはずだった時間に一斉に駆け出した。

「また来年もみんなで走ろうよというメッセージになればいいなと思っている。

そして、走るそれぞれの県の人たちがみんな幸せになってくれたら」

「最高ですよ!このルートは私たちにとってすごく大事で、真正面に太平洋が見えるんだよ。来年またやれる、本物が!絶対来年はこの子たちと走りたいという希望をもって、来年また頑張ろうな」

<一人聖火リレーを行った西本さんの想い>

【一人聖火リレーをした理由とは?】

「子どもたちが聖火リレーで走ることをとっても期待していた。私が一人でも走る姿を見せることで気持ちを切り替えて1年後また頑張ろうって思ってほしかった。実際、桜の植樹に来てくれた子どもたちが一緒に走ってくれて…最高にうれしかった」

【本番に向けて抱負・伝えたいこと】

「復興している福島と頑張る福島県民の姿を見てもらいたい」