日本サッカー協会は9日夕方、代表チームのバヒド・ハリルホジッチ監督(65)を解任すると発表した。

日本サッカー協会の田嶋幸三会長は会見で、「(W杯まで)たった2カ月。それを考え内部で一番見てきた方、西野朗氏を監督に決定しました」と後任も発表。

日本サッカー協会・田嶋幸三会長
この記事の画像(7枚)

ハリル氏「今は話せる状態ではない」

フランスのリーズにあるハリルホジッチ氏の自宅を訪ねるが、奥さんの話によると「いまは何か話せる状態ではない」と突然の解任にショックを受けているようだった。

会見の中でハリルホジッチ氏の解任理由として説明されたのが「選手との関連性」。これまでも選手との信頼関係が疑問視されてきた。

また、あるスポーツ紙は「W杯出場権を獲得した去年の8月ぐらいと、その後のW杯を意識して、世界でこのやり方が通用するのかどうかというのは、少し選手と監督の信頼関係というところがこれまで以上に薄らいできている」と話した。

先月のヨーロッパ遠征ではW杯に出場しない2か国と対戦するも、1勝もできなかっただけでなく、内容も悪かったことで決断に至ったという。

また、一部メディアは「ハリルホジッチ氏に外された元代表選手らが働きかけた」と報じている。

"マイアミの奇跡"の監督は「基本的にクール」

W杯まであと2カ月の中で就任した、現在63歳の後任の西野監督はどのような人物なのか。

9日夜、西野氏は協会を通じて「このタイミングでの監督交代は非常に難しいことですが、自分の立場だけを考えるのではなく、現状況を打破することが第一義だと判断し、日本代表の指揮を執ることにしました。

ワールドカップに向けて、サッカー界の力を結集していけるように、全身全霊で取り組んでいきます」とコメントを出した。

西野氏は、"マイアミの奇跡"ともいわれる1996年のアトランタオリンピックで日本がブラジルを撃破した時の監督であり、そのルックスから女性ファンも多かったという。

この試合に出場していたサッカー指導者の松原良香さんは「男っぷりが良いというか選手の持っている力を引き出すのがすごくうまいし、気持ちよくプレーさせてくれる監督。怒鳴るとか、激しく怒るタイプじゃなく、基本的にクール」と明かした。

松原良香さん

さらに、J1リーグでは歴代1位となる270勝を記録。その功績が認められて2年前には日本サッカー協会の技術委員長にも就任し、ハリルジャパンもサポートしてきた。

西野新監督への"辛口解説者"2人の期待値は?

西野氏に対する期待値をめざましテレビは"辛口解説者"のセルジオ越後氏と秋田豊氏に聞いた。

(左から)秋田豊氏、セルジオ越後氏

日本サッカー界のご意見番のセルジオ氏は、フリップには1~2%と書きながらも、「気持ち的には100%。(期待を)100%持てなかったら応援する意味がない。ハリルでも西野でも日本と参加国との差は縮まらない」と厳しい評価。

一方、フランスW杯で代表選手として監督交代を経験した秋田氏は「ハリルホジッチ20%、西野監督70%」とセルジオ氏とは真逆の高評価。

秋田氏は「西野監督になって選手とのコミュニケーションとか選手のモチベーションというのは非常に上がると思います。(前の)監督に対してストレスを感じている人が多ければ多いほど代わった監督はやりやすいと思いますし、選手は気持ちよく代表でプレーをすることはできると思います。
だとしても時間が少ないので今回70%というふうにしました」と話した。

今後の日本代表選手の主なスケジュールは、5月14日の選手の予備登録までは試合がなく、正式メンバー発表の5月31日までは1試合。

限られた時間の中で、西野新監督はどんな「奇跡」を見せてくれるのだろうか。

(「めざましテレビ」4月10日放送分より)