「一球を大切にして夏に戻って来たい」と誓った舞台で、春のセンバツ初戦敗退の雪辱を果たした。

今秋のドラフト候補としてプロも注目する専大松戸のサイド右腕・深沢鳳介(3年)が、センバツ準優勝校の明豊(大分)を相手に9回を投げ6安打11奪三振(136球)で完封。創部63年目、春夏通じて初の甲子園初勝利を挙げた。

春は中京大中京(愛知)に悔し涙を飲んだが、強豪校相手にも主導権を渡さなかった。
初回、チーム一の俊足を誇る2番・苅部力翔(3年)が右中間を破る3塁打。明豊のエース京本真(3年)の立ち上がりを攻め立てる。

その直後、3番・石井詠己(3年・主将)への初球が暴投に。捕手がボールを見失っている間に苅部が生還。先制点を奪う。

さらに3・1塁とチャンスを広げると、1ボール・2ストライクから持丸修一監督(73)が動く。ダブルスチールを仕掛け、自慢の機動力で2点目をもぎとる。

援護をもらった深沢は3回、自らのバント処理でノーアウト2・1塁のピンチを招く。
しかし、最速143キロの直球と100キロ台のカーブを使った得意の緩急で明豊打線を翻弄し三者連続三振に。

エースを盛り立てたい打線は4回、1番・吉岡道泰(3年)のタイムリーで貴重な追加点を挙げる。

「一球を大切に」終盤に入っても優勝候補の強豪を寄せ付けない深沢。5番までに左打者が4人並ぶ明豊打線に丁寧に低めに配した変化球と内角を突く直球で三振の山を築き11奪三振完封勝利。
春夏通じて3度目の出場で初めて聖地・甲子園に校歌が響いた。

【大会第4日1回戦】
専大松戸(千葉)6-0明豊(大分)
長崎商(長崎)8-4熊本工(熊本)
沖縄尚学8(沖縄)-0阿南光(徳島)
盛岡大付(岩手)7-0鹿島学園(茨城)