9日、走行中の新幹線車内で乗客がナタで襲われ、会社員・梅田耕太郎さん(38)が殺害され女性2人が軽傷を負った事件。
警察は小島一朗容疑者(22)を現行犯逮捕。容疑を殺人未遂から殺人に切りかえ、11日送検した。

FNNは11日、新幹線で小島容疑者と同じ列に座り、発車前には直接言葉を交わしたという女性から話を聞くことができた。

女性が座っていたのは小島容疑者と通路を挟んで3つ隣の窓際の席。女性の隣には別の男性が座っていたという。
新横浜駅で小島容疑者の隣に女性2人が着席。事件は新横浜発車後、ほどなくして起きたという。

犯人から数メートルにいた乗客「ニヤついた顔で…」

小島容疑者と同じ列に座っていた女性:
東京駅から乗って中に入ったら、同じ座席の並びに1人の男の子(小島容疑者)が座っていた。手を膝の上にのせて前だけを見てる感じでした。
(私は)たくさんの荷物を持っていたんで、ちょうどそこに座っていた彼に「荷物って後ろの方に置いてもいいんですかね」と聞いたら、
そしたら「いいんじゃないですか。座席(荷物で)占領しちゃいますしね」と言われて、(小島容疑者は)ニヤついた顔で淡々と喋ってました

小島容疑者と同じ列に座っていた女性:
出発した直後に男性(小島容疑者)が立ち上がって、隣にいた女性を殴りつけていたんですね。女の人が大きな声で「痛い」って叫んだんですよね。(次は)私と反対側に座っていた通路側の女性の方にナタを振り回しだしたんで、その殴りつけた瞬間、また彼(小島容疑者)が前を向いて、持ってたナタを振り回しながら進んでいった。

小島容疑者と同じ列に座っていた女性:
その瞬間に「もう今出るしかない」みたいな感じで、それと入れ違いに、後ろに座ってた男性が彼(小島容疑者)の方に向かっていって、止めに入ったんですよね。

小島容疑者を止めようとし、犠牲になったとみられる梅田さんは総合化学会社「BASFジャパン」の社員だった。
ドイツに本社があり、梅田さんは世界に羽ばたくような夢を持って中途入社。大阪のオフィスで働いていたが、毎週木・金曜日は横浜で研修を受けていたという。会社を背負って立つような優秀な社員だったという梅田さん。今回の事件を受け、「BASFジャパン」がコメントした。

「突然 弊社の大切な社員を失うことになり ただただ残念で言葉になりません」

「ホームレスになりたい」「餓死するからいいよ」…容疑者の"理想像"は

一方、逮捕された小島容疑者は、去年11月から愛知県・岡崎市の就労支援施設で働き始めるも、1ヵ月あまりで出社しなくなったという。
施設の社長は、小島容疑者についてこう語る。

小島容疑者が勤務していた就労支援施設の社長:
ホームレスになりたい」と言って、その意思が強かったことが印象的。
「過去にホームレスになったことがあって、その時の快感が忘れられない」「夢にも出てくるぐらい」と…そういう生活をしたいと言っていた。

父親との不仲が原因で15歳で自宅を出て自立支援施設で生活していたという小島容疑者。
2年前からは祖母の家に住んでいたものの、去年12月に就労支援施設を辞めるとともに家を出たという。祖母の家を出たのちは自転車で長野県・御嶽山の近くまで行き、野宿していたという。


小島容疑者の祖母:
(小島容疑者が)出ていくときに「自由がしたい」っていうから、「お金は?」って言ったら「いいよ餓死するから」って…そんなことさせるわけにはいかないから「ばあちゃん年金があるからカード持ってけ」って。

先月には、小島容疑者と携帯電話で会話したという祖母。その際、「いいかげんに帰っておいで、寒くないのか」と聞いた祖母に小島容疑者は「寝袋が10℃くらいでそれ以上寒くならない」と答えたという。

警察の調べに「数ヵ月、長野周辺で野宿生活を送っていた」と話している小島容疑者。犯行当日に長野から東京へ来たといい、現場で押収された凶器である真新しいナタについては「長野県で買った」と供述しているという。
警察は、計画的な犯行とみてナタの入手経路を調べている。


(「プライムニュース イブニング」6月11日放送分より)