台風13号による影響で、関東地方は広範囲で大雨が長引くと予想されている。

私たちが今から出来る対策はあるのだろうか。想定外の水害に対する備えに迫る。

荒川が決壊…都内の中心部が浸水

まず、今注目を集めているのは国土交通省が公開しているある映像。

首都圏を流れる一級河川「荒川」が氾濫した場合に、何が起きるのかをシミュレーションしたもので、都内の中心部が次々と浸水している。

東京・北区の赤羽付近では、堤防が決壊すると大量の濁流が街に流れ出す。

堤防決壊から6時間後には周辺の地下鉄も浸水、その後、浸水域は北区・板橋区などさまざまな場所に達し、決壊から13時間後には大量の水が銀座まで飲み込んでいく。

実際、1993年8月に台風が関東を直撃した時には、地下鉄丸ノ内線の赤坂見附駅が冠水し、車内も水浸しになった。

昭和21年には、荒川の堤防が100メートルにわたり決壊、1100人の死者、2420人の負傷者を出す未曽有の水害に。

住宅地では「側溝」に注意

こうした大雨による河川の氾濫や道路の冠水にどう備えればいいのか。

災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏は、まず"氾濫の可能性が高い場所"を把握することがポイントだという。

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和田氏は「川が大きく蛇行して水流が変わったり、水位が上昇しやすい場所になるので、決壊が起きる可能性が高い場所だと考えられる」と指摘。

同じような理由から危険が高いと指摘するのが、橋脚の下など川幅が極端に狭まる場所だという。

これからできる対策については「最寄りの避難場所を再確認して、そこまで何分で歩けるのかということを確認しておくこと」をあげた。

また、住宅街では「側溝」に注意が必要だという。

和田氏は「側溝の角でゴミなどが詰まったりします。そこから水があふれて、敷地内に水が浸水してしまう」といい、事前に掃除をすれば、水の流れがせき止められるリスクを抑えられると話した。

避難する時に長靴は危険!

万が一、避難が必要になった場合には、服装選びも大切だという。

水浸しの中で避難となると長靴を選びがちだが、和田氏は「長靴はNG。長靴の中に水が入ってしまうので、非常に歩きにくくなってしまう」と注意を促した。

長靴に水が入り込むと重くて動きにくくなり、足をすくわれやすくなるため、非常に危険だといい、一番適しているのはスニーカーなど動きやすく、かつ、足が覆われる靴だという。

さらに、台風時の雨除けに最も有効なのはレインコートだが、傘は「杖代わりになり、障害物を避けるために使えるため」持って出かけるようにと和田氏は勧めている。

そして、命を救うもっとも大切なポイントが避難のタイミング。「道路が冠水した状態で避難しない方がいいので、その前に安全な場所というのを確保することが必要です」と話した。

今後の雨や風のピークは関東甲信では8日夕方過ぎから要警戒。9日明け方には台風が接近、上陸している可能性があり、さらに警戒が必要。

また、台風は東北の太平洋側を進む見込みで、東北地方では9日いっぱい警戒が必要となる。

(「めざましテレビ」8月8日放送分より)