長野県松本市で給食用のご飯を提供している業者が、子どもたちにおにぎりを無償で提供しています。給食がなくなり売り上げは減少しましたが、それでも困っている子どもや保護者を助けたいと始めました。

 おいしそうにおにぎりをほうばる子どもたち。ここは松本市の鎌田児童センターです。

児童:

「もちもちしてて、おいしかった」

「きのことかいっぱい混ざってて、おいしかった」

 キノコやニンジンが入った炊き込みご飯のおにぎり。作ったのは松本市の「豊炊飯」です。豊炊飯は学校給食用の炊飯を請け負っている業者で、松本市など4つの市と町のおよそ2万5000人分を提供してきました。

 しかし、3月上旬からの臨時休校で給食がなくなりました。

豊炊飯竹下弘之社長:

「学校給食がなくなって、3月は本当に大変な売り上げになっている。最初の頃はどうしようかの毎日だったけど考えていても仕方ないので…」

 自分たちも厳しい中でしたが、子どもや保護者も困っているのでは考えた竹下社長。おにぎりを無償で提供することを決めました。

豊炊飯・竹下弘之社長:

「(これまで)子どもたちにうちの会社が助けられている。この1年間の『お礼返し』も兼ねて何かできないかと。ちょっとでも喜んでもらって元気になれれば私たちも元気になれるかな」

 給食がなくなり、休日が多くなっていた従業員の働く場にもなっています。この日、作ったおにぎりはおよそ4000個。市内の児童センターなど39施設を対象に平日は毎日届けています。鎌田児童センターでは、感染症対策のため全員が同じ方向を向いて静かに食べることになっていますが、それでも、おいしそうにほうばりました。

児童:

「ありがたいし、おいしいからうれしい」

「おいしくて、あっという間に食べちゃいました」

鎌田児童センター・松島香枝子館長:

「(保護者が)毎日朝からお弁当作りで大変だったみたいで、この話をしたら喜んでくれて、こっちまでうれしくなった」

豊炊飯・竹下弘之社長:

「ちょっとでも喜んでもらって元気になれれば、私たちも元気になれるかな」

 豊炊飯ではおにぎりの無償提供を来月3日まで続ける予定です。