中国の女優、ファン・ビンビンさん(37)が4カ月近くも消息を絶っているという。

顔に何かあったときの保険金は19億円に上るとも言われ、その美貌から"女神"とも称されている。

2017年のカンヌ国際映画祭では、ウィル・スミスと審査員を務めるなど、ハリウッドでも活躍している世界的女優が忽然と姿を消したことに世界のメディアも注目。

アメリカの「ヴァニティ・フェア」やイギリスの「BBC放送」でも取り上げられている。

ドラマの契約書の流出で浮上した脱税疑惑

 
 
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日本のCMにも出演するなど世界的にファンが多い彼女だが、いま浮上しているのが"巨額の脱税疑惑"。

16歳で女優デビューしたファン・ビンビンさんは、瞬く間に国内のトップ女優へと駆け上がり、映画「X-MEN」では瞬間移動の能力を持つ役を演じるなど、ハリウッドにも進出。

アメリカの経済誌「フォーブス」によると、ファン・ビンビンさんは中国の芸能人年収ランキングで1位に4度も輝き、最新の年収は約49億円と伝えている。

今年5月のカンヌ国際映画祭では、ゴージャスなドレス姿で出席していたが、これを最後にファン・ビンビンさんは消息を絶った。

この直後に浮上したのが"巨額の脱税疑惑"で、5月後半に中国のSNSでドラマの契約書が流出。

その契約書には出演料が約1億6000万円と書かれているが、実は裏の契約書があるとの告発があった。税務署への提出用とは別に、裏の契約書があり、実際には6倍の約10億円が支払われたというが、所属先の個人事務所はこれを否定。

一方で、中国当局が6月から捜査を開始したと報じられると、キラキラした自撮り動画などをアップしていたインスタグラムなどは5月23日以降、更新が止まっている。

すると、芸能関係者がファン・ビンビンさんは中国当局に拘束されたとSNSに投稿した。

7年前には番組で密着取材

 
 

7年前に来日した時に、めざましテレビはファン・ビンビンさんに密着取材している。

当時の取材で日本への来日を「数えきれないくらい来ている。来るたびに表参道をブラブラしますよ」と話し、日本の帽子店によく行くと言う。

「帽子は時にクールな自分、かわいい自分にしてくれるし、帽子を変えただけで違う雰囲気を演出できるので好きです」とこだわりを明かしていたが、気になった帽子の値段が1万2000円だと知り、高いと驚きながら「映画スターがお金を稼ぐのも大変なんです」と話していた。

お金を稼ぐ苦労を口にしたファン・ビンビンさんは、この数年前に個人事務所を立ち上げて、プロデューサー業にも進出していた。

そんな彼女の最近の様子を現代中国の政治や情勢に詳しい、拓殖大学海外事情研究所・澁谷司教授は「彼女は特に売れっ子だったので泊まるホテルは5つ星で、食事に関しても毎回数万円使うと。ハイヤーみたいなものを頼んで、飛行場まで送ってもらって飛行機はファーストクラス、それが基本でした」と明かした。
 

2002年脱税した女優は…

では、中国で脱税をするとどんな処分が下るのか。

2002年に女優のリュウ・シャオチンが約1億円を脱税。

不起訴にはなったが約1億円の罰金を払い、監獄で1年間拘留されている。

香港メディアは、関係者を含めた当局の聴取は終わり、現在は海外渡航を禁じられてホテルに軟禁状態だと伝えている。

また、処分があるかどうかについては、9月末頃に判明するのではないかと報じている。
 

(「めざましテレビ」9月20日放送分より)