西日本豪雨で水没した絵画の修復が終わり、27日、持ち主の倉敷市に返却されることになりました。元の姿を取り戻した2枚の絵画は被災地の復興とも重なっています。

その作品は返却の時を待っていました。

(文化財総合研究センター)

「こっちにあります」           

裸婦。そして備中神楽を描いた2枚の作品です。現在の井原市出身の画家、片岡銀蔵の作品で、2018年まで倉敷市真備町にある市の施設2カ所に展示されていました。その2枚の絵画は、西日本豪雨で町とともに水没しました。泥がこびり付いたり、絵の具がとれたり。特に備中神楽の作品は、絵全体がキャンバスから剥がれかけていました。2019年4月から1年間、その修復を続けたのが高梁市の文化財総合研究センターです。剥がれた細かな破片は、絵のどの部分なのか。気の遠くなるような地道な作業でした。

(キム・ハクチェさん)

「こっちの(破片が)近いか見ながら。1日1個2個がやっとかもしれない。一つも入らない日もある」

(修復に携わった キム・ハクチェさん)

「真備の方々もこの作品みたいに。失ったかもしれないですけど頑張ってまた復興できるよう祈ります」

町の復興と重なりながら無事、修復が終わった2枚の絵画。27日、元あった倉敷市に戻ってきます。