プレスリリース配信元:株式会社電通サイエンスジャム

株式会社ベジリンク(東京都豊島区 代表取締役社長 水野祥世)、株式会社電通サイエンスジャム(東京都港区、代表取締役社長 志村武彦)は、Momo統合医療研究所 医師・医学博士 木村理砂(東京都新宿区) 、慶應義塾大学 理工学部(神奈川県横浜市)満倉靖恵教授 の監修の下、都市部における子供の自然体験(公園遊び、農作業)が子供(幼児)のメンタルヘルスや発育に与える影響について調査を実施しました。結果、都市部でも農作業や公園遊びなど自然体験をすることにより幼児の高揚感を高め、ストレスの軽減に寄与する可能性が示唆されました。




【調査概要】

■概要:
本調査では、幼児が畑で農作業を行った時と、公園遊びを行った時の感情変化を脳波計測による感性把握技術を用いて感性を計測しました。また、好きな野菜の描画を通して、日常的に農作業を行っている群とそうではない群の野菜に対するイメージの違いについて調査をしました。
コロナ禍において都市部の幼児たちの自然体験の機会が減少している中、都市部でも実施が可能である農作業や公園遊びといった活動で幼児の感情の変化や発育における影響を検証しました。

■調査内容1.-脳波計測
・検証実施日 A群 2020年11月17日  B群 2020年11月18日
・検証実施場所 A群 都内畑  B群 都内公園

・調査対象者 A群 保育園児 4~5歳 男女12名
         B群 保育園児 4~5歳 男女10名

・実施内容    A群 農作業   B群 公園遊び(遊具は使わない)

・使用機材 感性アナライザ(株式会社 電通サイエンスジャム)
・調査方法 各アクティビティの前後に脳波計による感性計測を行ない、
         アクティビティを通じて幼児の感性がどのように変化したかを計測しました。
    

■脳波による評価方法
バンド型の脳波計測器と感性アナライザ


DSJが開発した脳波から感性へ変換するアルゴリズムにより、ストレス度、集中度、好き度、興味度、ワクワク度を0-100の数値として測定し、リアルタイムに感性変化を評価することが可能です。脳波計は装着しやすいバンド型で、ワイヤレスでの計測が可能であるため、対象者に大きな負荷をかけず、様々な場面で脳波計測を実施することが可能となります。

リアルタイムで感性を数値化


■体験別調査結果
以下のグラフは、自然体験の実施前の感性平均値を100%として各体験の実施中と実施後の感性平均値に対する変化率を算出して比較しています。


公園遊びについて

公園体験中から体験後までワクワク度の持続やストレス度の低減が見られており、幼児のストレス解消への影響などが及ぼされている可能性があります。



身体を動かすことによるストレス解消や何で遊ぶか考え行動することで、集中しワクワクする気持ちが高まっています。また幼児のコミュニケーション力向上にも自然体験が一定の効果があると考えられます。



農作業について

農作業体験中のワクワク度の向上度合いは大きく、集中度、好き度、興味度、ストレス度にも動きがみられており、より感性が動き情動に影響をする可能性があります。



農作業体験中はワクワクしながら土から掘り起こす作業に熱中していました。更に幼児同士で収穫の速さや大きさを競い合う事で、達成感を感じている様子が見られました。


■調査内容2.-「好きな野菜」の描画
・検証実施日 A群 2020年11月17日  B群 2020年11月18日 
・検証実施場所 各保育園内
・調査対象者 A群 日常的に農作業を体験している園児(12名)
        B群 日常的に農作業を体験していない園児(10名)

・調査方法 「好きな野菜の絵」を自由に描いてもらいました。

・日常的に農作業を体験している幼児(12名)では野菜とともに以下の要素を描画していました。
 土・・6名、野菜の葉や根・・4名、人・・4名

・野菜を単体ではなく、畑で育っている状態(土の中、葉や枝、いものつるなど)として描く傾向がみられ、絵に 多様性がみられました。

・日常的に農作業を体験していない幼児(10名)では全員が野菜を単体として描いており、絵がやや均質的な傾向がみられました。



■調査結果全体のまとめ
・今回の調査によって、自然体験(農作業、公園遊び)は、子供のやる気を引き出しつつストレスを低減させる可能性が示されました。本調査ではN数が少ないことは課題であり、今後より多くの対象者に対して調査を行う必要があります。

■専門家によるデータの考察 Momo統合医療研究所 医師・医学博士 木村理砂先生
・好きな野菜の描画において、日常的に農作業を行っている幼児では、野菜を畑で収穫する状態のイメージを持っており、土、葉や芋のつる、人などを描く傾向がみられました。一方、日常的に農作業を行っていない幼児では、野菜を単体で、小売店にて購入する状態で描く傾向がみられました。野菜を育て収穫する過程の経験値が食育の観点で野菜に対する興味・関心を高めることが考えられます。

・また、日常的に農作業を行っている幼児では、絵が多様であり、野菜を描くことにおいてより想像力を働かせて自由に描いている傾向がみられました。今後農作業の「土に触れる、野菜の成長(命)を体感する、収穫し食する(命をいただく)」という一連の体験を通して、幼児の情動や発達にどのように影響するのかを示すために、より経時的な調査の実施を行っていきたいと思います。

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