バス閉じ込め事故受け園児9人が退園

7月29日、福岡・中間市のふたば保育園で倉掛冬生ちゃん(5)が日中約9時間にわたって送迎バスの中に取り残され、熱中症で死亡した事故。

市によると事故の後、8月6日までに139人の園児のうち9人が退園したという。

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園では送迎バスの運行に関するルールをまとめた書類を10年前に作成。
しかし今回は園児がバスを降りるときの人数確認などが徹底されていなかったとみられており、警察は業務上過失致死の疑いで調べている。

「人が来るまでクラクションを」ブログ漫画が話題に

この痛ましい事故を受け、注目されているのが、漫画家のちくまサラさんがブログに掲載している『千曲がり奮闘記~紆余曲折の育児記録~』という漫画。
バスに閉じ込められたこの事故のニュースを見て、6歳の娘に父親が真剣な表情で語りかけたときの様子を描いている。


父親:
もし車の中に閉じ込められて外に出られなくなったらクラクションを鳴らして。人が来るまで思いっきり鳴らし続けていいからね。そしたら誰かが助けてくれるから。

娘:
分かった。

この漫画はネットで次々と拡散。
「目からうろこでした!クラクションは運転中危険な時に鳴らすものという思い込みが」「幼稚園・学校などの教育に取り入れましょう」などの声が寄せられ、多くの反響があったという。

加藤綾子キャスター:
本当に取り入れた方がいいですよね。子どもにとって「クラクションを鳴らす」って、あそこには近づいちゃダメとか触っちゃダメよって普段言われていることなので、閉じ込められてしまったときには鳴らしていいんだよという話をちゃんとしないといけないですね。

榎並大二郎アナウンサー:
練習も、というところですよね。

自動車評論家の国沢光宏さんによると、エンジンを切った状態でもクラクションは鳴るそう。(一部の輸入車を除く)
また、「閉じ込められたらクラクションを鳴らす」ことを勧めている、小児科医で防災にも詳しいDr.リノさんは「子どもが持っている防犯用のブザーが効果的で、それ以外ではとにかく騒いで周囲にアピールすることが大切」だと話している。

(「イット!」8月6日放送分より)

【追記】
エンジンが停止した場合、一部の輸入車では、クラクションが鳴らないメーカーもありましたので修正致しました。