「危険なバス停」は、バス停が横断歩道の近くにあって、停車する際、バスの車体が横断歩道にかかるケースなどを指します。

この場合、反対車線を通行する車からは停車するバスの影から道路を横断しようとする歩行者が見えず死角になり、全国的に事故が増えています。

県内にもある「危険なバス停」を取材しました。

*リポート「バス停のすぐ横に横断歩道があり、バスが横断歩道をまたがって停車することもあるため危険なバス停となっています」

富山市婦中町笹倉の片側1車線の県道。近くに速星小学校があり通学路にも指定されています。

朝夕の交通量は多く、横断歩道近くにつくられたこのバス停には30分ごとにバスが到着します。

バスは横断歩道にかかるように停車。後続車が停車したバスを追い抜いていきます。

バスを降りた乗客が、道の反対側に渡ろうとするケースもあると言います。

*利用者は「(バスが横断歩道上に)またいで止まったのは、目の前であった」「よく小学生も通る。バスを利用する小学生もいる。車の通りも激しくて、ひかれないかや危ないなという場面は結構ある」

新潟県では2016年、当時18歳の女子高生がバスから降りたあと、近くの横断歩道を

渡ろうとして軽乗用車にはねられ死亡する事故がおきました。

国土交通省は今年3月、全国の「危険なバス停」の危険度をランク分けして公表しました。

危険度が高い順に、

A横断歩道にバスの車体がかかる

B横断歩道の前後5メートルの範囲か交差点に、車体がかかる

C交差点の前後5メートルの範囲に車体がかかる

などの基準で3つのランクに分類しています。

*北陸信越運輸局富山運輸支局 酒井大輝運輸企画専門官「バスの車体が横断歩道にかかる所にバス停は設置できないという法令はないので、バス事業者の判断でそういうところにバス停が設置されたという経緯はあると思う」

県内には危険なバス停が107あり、このうち最も危険度が高いAランクは富山市婦中町笹倉のバス停など5カ所となっています。

バス利用者からは、改善を求める声も聞かれます。

*利用者は「ポールとか何かしら立てて、できるだけ安全にしてもらえれば」

バスを運行する「富山地方鉄道」も注意を呼びかけているとしています。

*富山地方鉄道自動車部 大野木貴吉課長代理「危険なバス停の横断歩道周辺では、車内放送を流してお客様に注意喚起をしている」

根本的な解決策はバス停の移設ですが、移設にはバスを運行する事業者や市町村、県警などの協議を経て、国に申請する必要がありまだ動き出していません。

*北陸信越運輸局富山運輸支局 酒井大輝運輸企画専門官「準備が整い次第バス停の移設やバスベイの設置などハード面の対策に、できるところから移行することが必要」

*富山地方鉄道自動車部 大野木貴吉課長代理

「(バス停を)改修・改良していく必要があると考えている。Qこの問題については今後社内で話し合っていく? そう言うことになります」

富山地方鉄道は、危険なバス停の移設を検討しながら注意喚起していくことで、利用者自身が安全確認を行い事故防止につなげたいとしています。